2009年01月31日18時08分掲載  無料記事
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NNNニュースダイジェスト

ソマリア沖海賊取り締まりで共同行動 地域諸国

 【ジブチ31日NNN=AFROLNEWS】インド洋と紅海地域の諸国は30日、ジブチで開かれた国際海事機関(IMO)の会議で、ソマリア沖の海賊を取り締まるために協力していくことで合意した。 
 
 ジブチ、エチオピア、ケニア、マダガスカル、モルディブ、セーシェル、ソマリア、タンザニア、イエメンの9ヶ国は、警備艇や航空機に乗り込む権限を与えられた当局者を指名することなど共同作戦を呼びかけた行動規範に調印した。 
 
 IMOのフティミオス・ミトロプロス事務総長は「この文書の採択は、地域の諸国が海上での船舶に対する海賊と戦う国際社会の努力に貢献し、協調し、共同して行動していることを示している」と述べた。 
 
 会議には、このほかコモロ、エジプト、フランス、ヨルダン、オーマン、サウジアラビア、南アフリカ、スーダンからも高官が出席した。 
 
 同事務総長は「2004年11月にアジアの16ヶ国によって締結されたアジア海賊対策地域協力協定(RECAAP)のように、行動規範は地域での協力の出発点になると信じる」と語った。 
 
 同事務総長は、欧州連合、北大西洋条約機構(NATO)、中国、インド、ロシア、サウジアラビアなど各国や組織は船舶の保護のためにその義務を果たしているが、いまや地域諸国がその貢献をする時であると強調した。 
 
 ミトロプロス事務総長はまた、地域諸国の貢献は非常に重要であるが、問題の長期的解決は、1991年以来、中央政府が機能していないソマリア自体にあると強調した。 
 
 (編注:AFROLNEWSはレソトに本部があるアフリカ専門の独立通信社) 
 
             (ベリタ通信編集部翻訳・編集) 


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