2009年02月03日21時57分掲載  無料記事
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NNNニュースダイジェスト

LTTE地区の市民の安全保証せず スリランカ政府 20万人以上閉じ込められる

 【コロンボ3日NNN=新華社】スリランカ政府は2日、少数派タミル人武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)に対する軍事攻勢が最終段階に入っている中、同国北部でLTTEの中で生活している市民の安全を保証することはできないと警告した。 
 
 政府は戦闘地域にいる市民に対して、軍が先月設定した北部ムライティブにある35キロ平方メートルの安全地帯に入るように求めた。 
 
 赤十字国際委員会の当局者は2日、ムライティブにあるプトゥックディイルップ病院が1日、3回攻撃され、少なくとも9人の市民が殺され、20人がけがをしたと述べた。 
 
 赤十字国際委員会によると、砲弾はどこからきたのかは分からないという。同委員会は、政府とLTTEの双方に対して国際人道法を尊重し、負傷者を政府管理地域へ安全に避難させるよう求めた。 
 
 援助機関によると、20万人以上の市民がLTTEが支配する地域に閉じ込めらているという。 
 
 政府によると、LTTEに対する軍事攻勢は最終段階に入っており、北部と東部のLTTEの支配地域の95%は2006年7月以来、軍によって占拠されたという。 
 
 LTTEは多数派のシンハラ人の支配する政府によって差別されているとして、北部と東部にタミル人の分離独立を求めて、20年以上の戦いを続けている。 
 
 これまでに7万人以上が死亡する、アジアで最も長い内戦の1つとなっている。 
 
             (ベリタ通信編集部翻訳・編集) 


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