2009年02月07日17時34分掲載  無料記事
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NNNニュースダイジェスト

ソマリアについての報道管制に反対 IFJ

 【ブリュッセル7日NNN=クウェート通信】国際ジャーナリスト連盟(IFJ・本部・ブリュッセル)は6日、国連のソマリア特使、アフメド・オウルド・アブダラ氏がソマリアからのニュース報道を中断するように求めたことに対して、同国のメディア危機に対処するのに「逆効果」であると警告した。 
 
 「われわれはこの動きに反対する。なぜならそれはうまくいかないし、ジャーナリストにとって事態をかえって悪くする」とIFJのアイダン・ホワイト事務局長は声明で述べた。 
 
 「国連代表がソマリアのジャーナリストへの圧力と脅しをよく認識していることを知っている。しかし、同国からの情報の流れを規制しようとすることは、報道の自由の敵の思うつぼにはまるだけである。われわれの仲間の苦しみを軽減することはない」と同氏は述べた。 
 
 アブダラ氏は、ソマリアから発信される外国報道機関の情報の正確さをチェックできるよう、ソマリアに関する報道の「1ヶ月間の中止」を求めたと伝えられる。 
 
 同氏は、ソマリアには外国のジャーナリストがほとんどいないため、報道機関が国内の政治勢力によるメディア操縦の犠牲者になるかもしれないと恐れたためである。 
 
 IFJは、ソマリアの新政府に対して、メディアを脅している犯罪集団を取り締まるように求めた。ソマリアでは今年に入り、2人のジャーナリストが殺された。 
 
              (ベリタ通信編集部翻訳・編集) 


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