2009年02月15日00時18分掲載  無料記事
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イスラエル/パレスチナ

イスラエルはハマース崩壊を図ったが失敗し、市民を狙った フランスNGOの医療視察派遣団が報告

  フランスのNGOが派遣したガザへの医療視察団は帰国以後の報告で、イスラエルは空爆によってハマースの幹部を大量に殺戮し、崩壊に追い込むことを狙っていたが失敗、「ハマースと市民を分断するために、市民そのものに焦点を当てた無差別攻撃に転じた」と分析している。以下はパリ在住の市民運動家コリン・小林さん(グローバル・ウオッチ)から寄せられた報告である。(ベリタ編集部:大野和興) 
 
  先日ガザ入りしたフランスの<パレスチナの持続的平和のための全国NPO集団>(NPOの集合体)が派遣した医療視察派遣団が1週間の滞在の後戻ってきました。そのコーディネーターを務めた映画監督サミール・ アブダラの昨日の報告で、ガザの独立人権センター の責任者でハマースに対しても厳しい批判で知られ るラジ・スラーニ弁護士の分析によると、「12月27 日午前11時から始まった濃密な空爆によって、イスラエルは、ハマースの幹部2000-3000人ほどを殺し、ハマースを崩壊させるつもりだった、しかし、無人機を見て直ぐ避難した多くの幹部たちは、その災難に 遭わずに済んだ。その後、それが失敗したことをみて、イスラエルは、ハマースと市民を分断するために、市民そのものに焦点を当てた無差別攻撃に転じ 
た」と見ています。結果的に、多くの市民を殺すことになり、「生き残った市民たちは、あらゆる潮流 を含んだ統一的な抵抗運動を行なおう、という動き が一層出て来た」とコメントしています。 
 
  サミールのヴィデオがラッシュのままで、サイトに 少しずつアップされるので、以下のサイトを見て さい。すでに一本ガザの女性のインタヴューが出て います。字幕はまだ何語も入っていません。原語のままです。アラブ語ができる方は分かるはずです。 
http://gaza-strophe.cinemeteque.com/?p=21/?cat=1 
 
  派遣団のメンバーで、ファノン財団のミレイユ・ ファノン=メンデス・フランスの報告の数字的な部分だけ、取りあえず、以下、翻訳して貼付けます。 
 
【数値に表された状況】 
 
空爆回数:2500 
12/27-1/17の間に投下された爆弾:1000トン 
破壊された病院;クリニック・アタトラ(北部)、 クリニック・シュアハダ・アル・シャット(ガザ 市)、かなり破損のひどい病院:クリニック・シュ アハダとクリニック・フアザ(ハン・ユーネス)、 クリニック・フファリ(ラファ)、ドラ小児科病院。パレスチナ赤新月社病院は、1月15日に空爆をうけた。リハビリ専門のアル・ワファ病院も同日、ミサ イル爆撃を受けた。 
 
16台の救急車が直接狙われ、破壊された。 
 
13のモスクが破壊され、53のモスクが部分破壊された。 
 
一つの墓地が破壊され、荒らされた。 
 
学校、大学、研究所、警察、公官庁建物、集会所の破壊… 
 
ブルドーザーで、下水設備、養鶏場、温室、田畑など当分使えない状態に破壊された 
 
450の住宅が故意に戦車で破壊された。 
 
空爆によって2500の住居が破壊された。 
 
25000の住居が部分的破壊を受けた。 
 
避難してそのままの状態の人が7万人以上。 
 
UNRWAが運営している50の避難所に、49693名が避難している。 
 
殺された救援隊員:14名。重軽傷:35名 
 
殺された医者:1名 
 
殺された記者:5名 
 
1346人死亡の内、417名が子供 
 
戦闘中で手当を受けることができずに死んだ慢性病患者;280名 
 
重軽傷者5450名のうち、子供1855名、女性795名 
 
ラファから移動された患者442名のうち、21名が亡くなった 
 
 
 
 
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