2009年02月27日01時52分掲載
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社会
カルデロン一家と弁護士が会見、今日出頭日、「最後まで一家3人の在留を求める」
強制退去処分を受け、在留特別許可を求めているカルデロン・アラン・クルズ氏とその家族と支援者が、26日、司法記者クラブ内で記者会見を行った。前回の仮放免期日である2月13日に、一家の在留を認めないとの認識を森英介法務大臣は示したが、一家もその支援者も在留も求める姿勢を貫いている。(村上力)
2月13日に入管および法務省が提案したのは、1.一家揃ってフィリピンに帰国する、2.ノリコさんだけ日本に残るか、というものであった。この件を担当する弁護士・渡邉彰悟氏は、会見で「入管からの提案は受け入れられない、最後まで3人の在留を求めていく」との姿勢を示した。
ノリコさんは会見で、「この二週間すごく不安な気持ちがありました。わたしが1人で日本に残れば両親と離れ離れになる。家族3人でフィリピンに行けば友だちと別れ、勉強を続けられなくなる」と不安な気持ちを話した。アラン氏は「ノリコの将来のためにも、3人で日本に居たいです」と話した。
次回の出頭は今月の27日となっている。その際、両親のうちどちらか、おそらくアラン氏が拘束される可能性が高い。“最悪の場合”は、拘束され、そのまま強制送還されることもありうる。“最悪の場合”について質問を受けた渡邉氏は「こういう話をノリコさんの前でしなければならないのはつらい」と話していた。
記者会見で渡邉氏は、国連人権理事会による介入の可能性に期待を示した。氏によれば、国連特別報告官にこの件の情報を提供したところ、関心を示し、日本政府に対する関与へ前向きに検討しているという。日本はこの人権理事会の理事国でもある。氏は「国際機関からのメッセージを無視するようなことはありえないと私は思っている」との見方も示した。
また、署名は18,405名分を2月13日に入管に提出し、2月26日の段階で19,723名分集まっている(2/26日現在)。
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