2009年06月20日13時10分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200906201310136

橋本勝21世紀風刺画日記

133回 冤罪は警察の取調べ室で作られる

DNA鑑定という科学捜査技術が 
一人の市民を有罪にし 
17年後、無罪にした 
奈落の底にさしこんだ希望の光・・・・ 
幼女殺害の犯人とされた冤罪の被害者である菅家さんが 
私を罪に陥れた人たちは直接私の前で謝ってほしいと 
怒りをこめて言っていた 
 
そう、菅家さんを犯人とした決め手は 
DNA鑑定だけではない 
拷問まがいの過酷な取調べによってとった自白がある 
自白偏重の弊害についてはこれまでさんざん言われてきたが 
この足利事件ほどこのことを思い知らせてくれるものはない 
 
そして、取調べの全面可視化をという声が高まっているが 
いまだに司法関係者の中には、被疑者と取調官との信頼関係が壊れ 
事件解決への障害となるなんて言っているのがいる 
でもそんな信頼関係とやらで 
やってもいない罪を押し付けられてはたまらない 
 
さらに忘れてはならないのが 
警察情報そのままに菅家さんを犯人とする報道を 
垂れ流したマスコミの責任である 
警察、検察、裁判官、それにマスコミは 
冤罪を繰り返さぬためにも猛省せよ。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。