2009年08月17日14時37分掲載
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≪公開質問状≫ 拝啓 民主党代表 鳩山由紀夫様 民主党は排外主義・レイシズム都議をどこまで抱え込むおつもりなのか、政権選択選挙を前に再度お尋ねします
いよいよ明日18日から政権交代をかけた選挙戦も本番を迎えますね。ご多忙のところ恐縮ですが、民主党を中軸とする政権交代実現の可能性が強まれば強まるほど、気がかりなことがあります。すでに日刊ベリタとして都議選前に公開質問状を差し上げた問題なのですが、貴党に所属し、公認候補として都議選に出馬し、見事再選を果たされた吉田康一郎都議の存在に関わる問題です。吉田都議はその折指摘しましたように「在日特権を許さない市民の会」(以下在特会)なる右翼集団と密接なつながりをもち、その催しに出かけては「不逞朝鮮人は出ていけ」などといった差別と排外主義の言説をふりまいています。「不逞朝鮮人」という言葉は関東大震災のおりに起こった不幸な出来事である普通の市民による朝鮮人大量虐殺事件を引き起こした言葉であり、ヨーロッパにおけるネオナチに匹敵する最悪の差別と排外の主張です。
こうした言動を公にしている吉田都議のような人物を公認することは、「民主党はそうした排外主義・レイシズムを許していると考えてよいのか」、と都議選を前にした6月26日に鳩山党首および貴党東京都総支部連合会代表である管直人氏に公開質問状を文書、メールで差し上げ、日刊ベリタのウェブサイトに掲載しました。しかし、何の回答もなく無視され、今日にいたっています。この間、当の吉田都議は党をあげての応援と民主党ブームに乗って見事再選を果たされ、民主党都議として活動しています。今回の総選挙において民主党は政権政党となる可能性が増しています。そのこと自体は長い自民党中心の政権のもとでずたずたになったこの国のくらしを立て直す意味で一歩前進ととらえていますが、その民主党が内部に最悪の差別・排主義者を抱え、そのことを指摘した質問状を無視する姿勢に、果たして政権を担う資格があるのかどうか、深い疑念と不安をもちます。
そこで前回の公開質問状と同じ趣旨の質問をさせていただきます。有権者が貴党が提唱される政権選択が疑問なくできるよう速やかな回答をいただきたく要請します。
(1)吉田都議を公認されている以上、彼の「不逞朝鮮人は出て行け」という吉田都議発言・主張は民主党の主張であり、政策であると考えてよろしいでしょうか。
(2)そうであるならば、貴党マニフェストにそのことを明記していただけますか。有権者にとっては重大な関心事項であります。
(3)吉田都議の発言・主張と民主党の主張・政策が異なる場合、なぜ彼のような差別と排外主義丸出しの人物を党公認候補として都議会に送り込んだのか、お尋ねします。
(4)吉田都議の発言・言動が貴党のそれと異なっている場合、吉田議員を貴党所属議員から外し、今後公認候補としないおつもりはありますでしょうか。
以上、質問いたします。
2009年8月17日
インターネット新聞 日刊ベリタ代表/編集長 大野和興
なお、以下に前回質問状、質問状の根拠となった吉田都議の発言集および在特会の最近の行動についてのベリタの報道を紹介します。
1、都議選前に差し上げた公開質問状
「不逞朝鮮人は出て行け」と叫ぶ都議会議員と同議員が所属する民主党への公開質問状
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200906260809445
2、インターネット上に流れている吉田都議の差別・排外主義発言
インターネット上に流れている東京都議会議員吉田康一郎氏の発言を紹介 「在日特権」「不逞朝鮮人」といった言葉が並ぶ
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200906300635402
3、在日特権を許さない市民の会の行動例
在特会ら「親子で平和を考える催し」に押しかけ妨害
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