2009年08月21日12時18分掲載
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社会
『「戦争国家で安心安全」を問う8・15行動』に右翼団体が暴力、多数の負傷者 日の丸を打ち振る群集も押し寄せる
8月15日、九段下で「反天皇制運動連絡会」などが呼びかける『「戦争国家で安心安全」を問う8・15行動』と題したデモ行進が、靖国神社に向けて行われた。これに対して、右翼団体や保守系(右翼)市民団体が押し寄せ、デモで使用した横断幕などが壊され、参加者に多数の負傷者が出ていることが、インターネットメディア「レイバーネット」や参加者などにより報告されている。現場の様子を撮影した映像が、動画サイト「YouTube」などを通じて各方面から配信されている。動画には日の丸を打ち振る群集が映し出されている。(村上力)
現場の様子を撮影した映像が、動画サイト「YouTube」などを通じて配信されている。
http://www.youtube.com/watch?v=kZJUaxrOmjU
映像では、デモ行進のほか、突入を試みるも警察に阻止される右翼団体構成員と思しき人物が映されている。映像の中で特にショッキングで不気味なのは、日の丸・旭日旗を打ち振る群集の光景だ。
この日、デモ行進で負傷した参加者はこうつぶやいた。
「右翼の突入よりも、あんなに沢山の人が日の丸とかを持って叫んでいることのほうが怖かった。普通の女性とかが罵声を浴びせてくる。ファシズムってこんな感じかと思った。」
「レイバーネット」によれば、「『戦争国家で安心安全』を問う8・15行動」の参加者は170名ほどで、靖国神社周辺の西神田公園が解散地点となっているデモ行進を行った(※1)。これに対し、右翼団体や「在日特権を許さない市民の会(在特会)」などの保守系市民団体が、九段下駅周辺で抗議行動を行った(※2)。
保守系(右翼)市民団体らによる街頭での行動を呼びかけた「在特会」会長桜井誠氏のブログによれば、参加者は<靖国神社を参拝した『一般人』>を含め500人に上るという(※3)。デモ参加者によれば、保守系市民団体の行動に参加した者は大挙して、デモ隊の解散地点まで押しかけたという。
デモ参加者や同サイトによれば、デモ行進中に右翼団体構成員などによる突撃を受けたほか、解散後に参加者を個別に狙った襲撃により、多数の負傷者が出ているとのこと。負傷者の中には、鼻骨を折られるなどの重傷者も出ている。
※1:
http://www.labornetjp.org/news/2009/0815shasin
※2:
http://www.zaitokukai.com/modules/piCal/index.php?smode=Daily&action=View&event_id=0000000112&caldate=
※3:
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10323117602.html#main
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