2009年09月05日13時12分掲載  無料記事
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政治

「自民党を倒し、とにかくよかった」  スーザン・ジョージが日本の市民組織に手紙

  新自由主義的なグローバリゼーションに対峙して国際的な活動をしているアタック・ジャパンなど日本の社会運動団体やNGOに対し、海外の社会運動から、今回の民主党躍進と政権交代に対し、さまざまな問い合わせや意見が寄せられている。そのなかからスーザン・ジョージの手紙を紹介する。スーザン・ジョージはフランを拠点に国際的に活動する市民運動家・政治経済学者で、現在のグローバリゼーションに代わるオルタ・グローバリゼーションを提唱している。翻訳はアタック・ジャパンの秋本陽子さん。(日刊ベリタ編集部) 
 
  スーザン・ジョージは日本では『なぜ世界の半分が飢えるのか』(翻訳は1980年、朝日新聞社刊)の著書でよく知られている。最近日本で翻訳されたものでは『WTO徹底批判!』(作品社, 2002年)、『オルター・グローバリゼーション宣言――もうひとつの世界は可能だ!もし…』(作品社, 2004年)、『アメリカは、キリスト教原理主義・新保守主義に、いかに乗っ取られたのか?』(作品社, 2008年)などがある。 
 
  2008年7月に北海道で開催された先進8カ国首脳会議(G8サミット)では、日本の市民運動が招聘、各地で講演すると同時に、東京、札幌では「G8を問う」市民グループとともにデモ行進にも参加した。 
 
  彼女は総選挙直後の8月31日、以下のような手紙を日本の社会運動アタック・ジャパンに寄せ、とにかく一歩前進だと評価している。 
 
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日本の皆さんへ 
 
  楽しい夏が終わり、順調に活動されていることと思います。私は、皆さんが昨年のG8以来、ずっとさまざまな活動をされていることを知っています。 
 
  民主党が勝利したということについて、とにかくよかった、ということを皆さんに申し上げたいと思います。これは、言ってみれば、日本に地震が起きたようなものでしょう。50年以上続いた自民党の支配が終わったわけですからね。もちろん民主党は完璧ではありませんが、これまでより少しましであろうし、おそらく私たちの考えにオープンだろうと思います。 
 
  とにかく、自民党を倒し、国会の構成を完全にひっくりかえした日本の民衆の皆さん、おめでとうございます。 
 
スーザン・ジョージ 


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