2009年12月09日14時14分掲載
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環境
気候を原子力化するな! COP15に向け国際市民キャンペーン「気候変動の解決策として<原子力>を拒否し ます!」
排気ガス削減の代わりに原子力をという取り引きがCOP15で行われるのではないかという懸念が、市民運動やNGOの間で高まっている。そうした懸念を受け、フランスの最も大きな反原発ネットワークが「気候を原子力するな!」の国際キャンペーンを行っている。12月12日にはこのキャンペーンに賛同するアクションが世界各地で行われる。以下はパリのグローバル・ウォッチ、コリン小林さんからの呼びかけである。(日刊ベリタ編集部)
▲温室効果ガスの世界的な排出を著しく削減することが緊急課題です。
▲高価で非生産的な原子力は、気候変動への闘いを妨げます。
気候変動とそれがもたらす帰結は、今日、揺るがすことのできない事実です。2009年12月、コペンハーゲン気候サミットで、世界中の指導者たちは、気候に関する新たな合意に達しなければならないのです。温室効果ガスの排出を抜本的に削減するために必要な方法を実行に移すことが緊急課題です。まさに私たちの未来は、それにかかっているのです!
現在の京都議定書は、温室効果ガスを削減するための解決法に 、原子力を当然、排除しています。
実際、これらのガス削減のためには、原子力はまったく不適合です。すなわち、その貢献度は非常に低くしかなく、遅すぎ、省エネや再生可能エネルギーに対して少なすぎます。にもかかわらず、原子力は、非常に高価につき、<本当の>解決策へ投資することを妨げます。原子力に投入することは、従って、気候変動の闘いを失敗に導くものです。
コペンハーゲンでは、原子力が裏取引の中心になるのです。原子力産業は、いくつかの国々と同調し、この危険で汚染をひき起こすテクノロジーを<きれいな>ものとして評価するよう、また気候に関する今度の合意に、この技術を含めるように圧力をかけているのです!このようにして,工業国のうちの幾つかの国は、自分の国土において、彼らの生産と消費の方式に疑問を持つこともなく、高価で効率悪く、かつ危険性のあるテクノロジーを使いながら、ガスの排出のある部分を削減するのを回避することができるというわけです。
『気候を原子力化するな!』のキャンペーンに参加している260団体は、原子力が、温室効果ガスの排出調整の対応策から排除されるよう要求します。そして、本当の解決策を実行に移すよう呼びかけています。すなわち、エネルギー効率、省エネ、再生可能エネルギーの開発、森林破壊に対する闘い、持続可能な農業への転換、経済活動の場の再立地などです。
『気候を原子力化するな!』の国際キャンペーンの日、12月
12日に,この要求を支援するために、フランスや世界で数百のアクションが行なわれるでしょう。
すべての国の市民たちは、10カ国語に翻訳された『気候を原子力
化するな!』の請願に、ウェブサイト<www.dont-nuke-the-
climate.org>上で、署名するよう呼びかけられています。
世界中のパートナーすべてのリストを見る:
http://www.dont-nuke-the-climate.org/spip.php?rubrique3
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