2009年12月22日00時08分掲載
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社会
在特会の朝鮮学校襲撃に市民社会の批判が広がる 各地で抗議の集会 襲撃の映像は英語版で海外にも
差別と排外主義の言動を繰り返し、12月4日には京都で朝鮮初級学校を襲撃した「在日特権を許さない市民の会」(以下、在特会)に対する市民社会の批判が広がっている。19日には東京で
「緊急報告会 民族差別を許すな! 京都朝鮮学校襲撃事件> を問う」(主催:平和力フォーラム/在日朝鮮人人権セミナー)が開かれた。今日22日には京都で「朝鮮学校への攻撃を許さない!12・22緊急集会―日本社会の排外主義を問う―」が、23日には大阪で同様の集会が開かれる。朝鮮学校への在特会の襲撃の様子を撮影した映像は英語版字幕が付けられ、韓国、スペイン、カナダで上映され始めているというニュースも伝わってきた。(日刊ベリタ編集部)
19日に東京集会には、事前に在特会から街宣で会議妨害予告が出されていた。それにもかかわらず200人を超す市民が参加、集会を成功させた。
22日の京都集会は以下のような趣旨で開催される。
≪朝鮮学校への攻撃を許さない!12・22緊急集会≫
ー日本社会の排外主義を問うー
【開催趣旨】
◆一団のおこない◆
12月4日、現在各地で排外主義を煽るデモや情宣を行ない、市民運動などの集会を妨害してまわる「在特会」が、京都朝鮮第一初級学校への襲撃を行ないました。
英語版字幕映像
http://d.hatena.ne.jp/video/youtube/2szx-WWR0rw
「公園を不法占拠している」という言いがかりをつけ、拡声器で聞くに堪えない差別的な言葉をはき、子どもたちを脅迫するという許しがたい行為です。
この日初級学校では、京都第一、第二、第三、そして滋賀の初級学校の子どもたちが集まって交流会を行なっていました。
子どもたちは大音量で自分たちを侮辱する言葉を浴びせられ、不安をつのらせ、泣き出す子どもまでいて、交流会場はパニック状態になってしまいました。
これに対して、警備要請を受けて出動した警察官は、在特会を何ら規制しようとはせず、好き放題にさせました。
私たちは在特会のこのような行ないを決して許しません。
◆日本社会全体が考え直す問題◆
同時に私たちは、この問題が一部の排外主義者の集団だけの問題ではなく、それを許してしまった日本社会全体の問題であると考えます。今回の事件は、間違いなく現在の日本社会の排外主義的な土壌の上で起こったものです。
「いまこそ“日本社会の良識”を問うべきだ」
事件に遭遇された保護者の方のこの言葉を、特に日本人は痛烈な反省をもって受け止めなければなりません。
◆集会へご参加を!◆
そこで私たちは、今回の事件に抗議し、日本社会の排外主義を問うため、以下の要項で緊急の集会を開催することにしました。在特会は、1月や2月にも、再び朝鮮学校を攻撃すると予告しています。この集会を通して、在特会に抗議する声を大きくおし広げていき、生徒たちを激励し、朝鮮学校jへの攻撃を二度と許さないたたかいをともに推進していきたいと思います。平日の開催ではありますが、できるだけ多くの方の参加を呼びかけます!!
日時:12月22日(火) 19:00〜21:00(開場:18:30)
場所:京都会館 会議場
http://www.kyoto-ongeibun.jp/kyotokaikan/map.php
住所:京都市左京区岡崎最勝寺町13番地:075-771-6051(代)
参加費:無料(会場カンパを要請します)
主催:朝鮮学校を支える会・京滋
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