2010年01月20日13時02分掲載  無料記事
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人権/反差別/司法

京都弁護士会が在特会らの朝鮮学校襲撃事件で声明  目に余る人権侵害、「警察は対処を」とくぎ

  京都弁護士会は19日、在日特権をゆるさない市民の会(以下、在特会)など右翼グループによる昨年12月4日の京都朝鮮第一初級学校襲撃事件について、会長声明を発表した。声明は、こうした「嫌がらせや脅迫的言動はいかなる理由であっても決して許されず、在日コリアンの子どもたちの自由と安全を脅かし、教育を受ける権利を侵害するものである。同時にこれらの行為は、憲法第13条及び世界人権宣言第1条・第2条・第3条をはじめ、国際人権規約、人種差別撤廃条約、子どもの権利条約などにおける人の尊厳の保障及び人種差別禁止の理念及び規定に反する」と明確に述べると同時に、「警察において必要な対処をすべきである」と事態を傍観しがちな警察当局にくぎをさしている。(日刊ベリタ編集部) 
 
「朝鮮学校に対する嫌がらせに関する会長声明」 
(2010年1月19日) 
 
 
1、2009年(平成21年)12月4日(金)午後1時頃、京都市南区にある京都朝鮮第一初級学校校門前において、授業中に、「在日特権を許さない市民の会」等のグループ数名が、「朝鮮学校、こんなものは学校ではない」「こらあ、朝鮮部落、出ろ」「お前らウンコ食っとけ、半島帰って」「スパイの子どもやないか」「朝鮮学校を日本から叩き出せ」「北朝鮮に帰ってくださいよ」「キムチくさいねん」「密入国の子孫やんけ」などの罵声を拡声器等で約1時間に渡って同校に向かって大音量で浴びせ続けるという事件があった。その際には、公園に置いてあった朝礼台を同校の門前まで運んだり、門前に集まって門を開けることを繰り返し求めたり、公園にあったスピーカーの線を切断するなどの行為も行われた。 
 
2、このグループは、同校に隣接する勧進橋児童公園の使用を巡って、同校を批判しているようである。 
  しかし、今回の行為は、公園の使用状況に対する批判的言論として許される範囲を越えて国籍や民族による差別の助長・煽動に該当するものであり、このような嫌がらせや脅迫的言動はいかなる理由であっても決して許されず、在日コリアンの子どもたちの自由と安全を脅かし、教育を受ける権利を侵害するものである。同時にこれらの行為は、憲法第13条及び世界人権宣言第1条・第2条・第3条をはじめ、国際人権規約、人種差別撤廃条約、子どもの権利条約などにおける人の尊厳の保障及び人種差別禁止の理念及び規定に反する。 
 
3、これらの嫌がらせや脅迫的言動は、朝鮮学校に通う子どもたちやその家族、朝鮮学校関係者など在日コリアンに不安と恐怖を生み出しており、国籍や民族による差別をなくすための早急な対策を講じることが必要である。インターネット上で公開されている動画を見る限り、これらの行為は違法な行為に該当する可能性があるので、警察において必要な対処をすべきである。 
  当会は、前記憲法及び国際人権法に基づく責務として、各関係機関に対して、国籍や民族が異なっても、何人も差別を受けることなく安全・平穏に生活し、教育を受ける権利を保障し、そのための方策を講じ、実現することを要請する。 
 
  当会は、今後、国籍や民族の異なる人々が共生する社会の実現に向けて、いっそう積極的に取り組む決意である。 
 
以 上 
 
 
http://www.kyotoben.or.jp/siritai/menu/pages_kobetu.cfm?id=460 
 
 
2010年(平成22年)1月19日 
京都弁護士会 
会長 村 井  豊 明 
 
 
 


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