2010年04月02日21時13分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

152回  米軍基地の移設先ついにどこにもなし!!

米軍普天間基地の移設問題 
米側に鳩山政権が約束した 
5月の締め切りが迫ってきた 
米側を、沖縄県民を、納得させ 
そして日本のどこの県民からも反発が出ないという 
回答はだせそうもない 
鳩山政権の弁護をするわけではないが 
これは大変な難問なのである 
マスコミだって偉そうなことを述べているが 
具体的な指針を示しているわけではない 
例えば3月29日の朝日新聞の社説だ 
「負担軽減の実を見せよ」と、事態を解説してみせ 
鳩山政権は迷走している場合ではない 
対米交渉での思い切った踏ん張りを、と言ってはいるものの 
いろんなところに気を使っているだけで 
結局、何を言いたいのかはっきりしない。 
それに比べると同日の読者の「声」の欄にあった 
沖縄の三村氏の意見「日本にとって沖縄とは何か」の 
論考の方がはるかに明快に解決策を打ち出している 
冷戦の遺物といえる沖縄の海兵隊は 
すべて撤収されて当然と言い切っている。 
そう、日本に米軍基地はいらないのではないいか!? 
ということに決して踏み込まないで 
沖縄の基地問題を語ろうとするから 
なんか意味不明の社説になってしまうのだ 
善意に解釈すれば本当は社説の中で 
三村氏の言うようなことを書きたかったのではないか 
でもそれでは日米安保を否定することになってしまい 
流石にまずい、と言うことで社説に書けないものを 
読者の声で代弁させる・・・ 
こんな姑息なアリバイづくりみたいなことをしているから 
新聞は信用されなくなるのだ。 


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