2010年04月17日07時26分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
153回 あえて再び言う「核抑止力」を死語とせよ!!
核なき世界が21世紀の早い時期に実現するかもしれない
そんな希望をいだかせてくれたのが
アメリカとロシアの両首脳が新核軍縮条約に署名というニュース
なにしろこの両国だけて世界の8割以上の核を保持しているのだから
でもこの条約の内容を検討すると
疑問、失望、怒りといったものがわさあかってこざるをえない
結論を言えば「核軍縮」というより
「核軍拡」を防ごうという試みてあり
「核廃絶」ははるか遠い目標として設定しているのである
それに核により平和と安全は保たれるという
「核抑止力」という神話に相変わらすとらわれているのだ
だが国家が相手なら国民を人質(いさとなったら大量虐殺してやる)
とすることで成立する抑止力も、
テロリストが相手だと人質すべき対象がいない
だから大量虐殺される恐れはこちら側だけなので、核抑止力は通用しない
ということで核をなくす姿勢をみせて、
これ以上核が拡散することを防ぐしかない
つまり核抑止力を可能とするために
核軍縮をというなんとも逆立ちした論理である
しょせん核大国の勝手な思惑と断じるしかない
そう、何度でちくり返すが
「核抑止力」という言葉を死語としない限り
核のない世界への道は切り開けないのだ。
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