2010年06月30日07時53分掲載
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人権/反差別/司法
新疆ウイグル自治区での武力衝突から1年 アムネスティがウイグル人の人権を考える講演会を開催
アムネスティ・インターナショナル日本中国チームは、2009年7月5日の新疆ウイグル自治区での武力衝突から1年を迎えるにあたり、ウイグル人における人権侵害について考える講演会「ウイグル人を取り巻く情勢と人権〜シルクロードの東、大国に翻弄される人びとは今〜」を7月3日、東京都内で開催する。入場は無料。(日刊ベリタ編集部)
● イベントタイトル : 講演会「ウイグル人を取り巻く情勢と人権〜シルクロードの東、大国に翻弄される人びとは今〜」
● 日時:2010年7月3日(土) 13:30開場 14:00〜16:45(予定)
● 会場:日本大学三崎町キャンパス 法学部2号館5階241教室
(東京都千代田区三崎町2丁目3番1号)
● 講演者紹介:
水谷尚子(みずたになおこ)氏
高知市生まれ。日本女子大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。中国現代史・現代中国事情が専門。現在中央大学、東京女子大学等の兼任講師。著書『中国を追われたウイグル人 亡命者が語る政治弾圧』(文春新書)で「アジア太平洋賞 特別賞」を受賞。他に単著『「反日」以前 中国対日工作者たちの回想』(文藝春秋社)や共著『日中戦争下 中国における日本人の反戦活動』(青木書店)などがある。『ウイグルの母 ラビア・カーディル自伝』(ランダムハウス講談社)を監修。
寺中 誠(てらなかまこと)
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本事務局長。東京経済大学非常勤講師。
● 主催:社団法人アムネスティ・インターナショナル日本(中国チーム)
TEL: 03-3518-6777 FAX: 03-3518-6778
メール:amnesty-china@hotmail.co.jp(アムネスティ日本中国チーム)
● 趣旨:
2009年7月5日、中国の最西北部にある新疆ウイグル自治区で、政府への大規模抗議行動が起こり、武力衝突にまで発展しました。このような事件が起こった背景には、中国の差別的な「少数民族」政策や、沿海地区と内陸部・漢人とウイグル人の経済格差があり、さらにムスリムであるウイグル人の反政府行動を全てテロリズムと決めつけ、政治弾圧を「テロとの戦い」と正当化する中国政府の政治姿勢も存在します。アムネスティには新疆ウイグル自治区のウイグル人に関して、深刻な人権状況が報告されています。
そこで事件から1年を迎えるのを機に、ウイグル人の歴史・宗教・社会などの基本的な背景から、中国の「少数民族」政策や国際情勢によって、今ウイグル人社会に何が起こっているのかを知る機会を設けるべく、講演会を企画しました。
今回は、中国現代事情に詳しく、また、自ら亡命ウイグル人へのインタビューを行ってこられた水谷尚子氏をお招きし、ウイグル人の歴史から現状までをじっくりお話いただきます。国際情勢や大国に翻弄され続ける「少数民族」が抱える問題を探り、人権侵害が起こる本質的な部分について、皆様と一緒に考え、さらに今後どうしていくことが望ましいのかを検討する機会にしたいと思います。
● プログラム
(1)14:30 はじめに
(2)14:40〜15:30 基調講演:水谷尚子氏
「1949年から現在まで中国新疆ウイグル自治区におけるウイグル人の反政府運動について〜1990年代を中心に〜」
(3)15:30〜15:50 対談:水谷尚子氏×寺中誠
休憩(質問表回収)
(4)16:00〜16:30 質疑に対する対談:水谷尚子氏×寺中誠
(5)16:30〜16:40 ウイグルに関するアムネスティの活動紹介
(6)16:45 おわりに
● 参加方法:メールで申込み。先着90名。残席数があれば当日参加も可能(予約優先)。
メール:amnesty-china@hotmail.co.jp(アムネスティ日本中国チーム宛)
● 参加費(資料代) 一般 500円/学生 無料
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