2010年07月18日12時15分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
158回 日米安保は「世界の安全保障の礎」というたわごと
安保改定50年ー今後も世界の安全保障の礎ーこれは7月15日の
朝日新聞の視点の欄にのった米国国防次官で政策担当という
ミシェル・フロノイ氏の小論のタイトルである
ここに今回の私の漫画(題して日米安保50年祝してモニュメント)をのせたかった
氏の論文にピッタリというより正反対の主張になっていると思うからである
フロノイ氏いわく「日米安保は国際社会に重要な貢献を果たしてきた」
「日本における米軍のプレゼンス(存在)はこの地域の
繁栄の基盤となっている。日本への侵略行為に対する抑止力を提供するともに
地域の他の国々に安心感を与えている」という
アメリカは世界のために立派なことをやっている
それに協力できているのだから日本は日米安保に感謝しなさいというわけである
ブッシュからオバマになったけれど世界の保安官気取りのアメリカは
全く変わっていないなと思わざるをえない。
1960年以降、アメリカは世界の各地で戦争を、武力による抑圧を行ってきた
ベトナム、中南米、イラン、アフガニスタン、イラク・・・・・・
破壊しておいて、平和と安定に貢献とはマッチポンプもはなはだしい
アメリカがなぜ日本との同盟関係を続けようとするのかを氏は率直に述べている
「米軍のプレゼンスは日本の財政的貢献によって支えられている」
いわゆる『思いやり予算』に代表される日本からの米軍への多額のお金の提供だ
アメリカが沖縄から米軍基地をなくそうとしないのも
日本からのお金をなくしたくないからに他ならない。
こんな米政府の身勝手な主張を掲載する必要があるのか
載せるならこの主張への反論たる我が漫画を同時に載せてこそ
新聞の中立が保てると思うがいかがか。
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