2010年11月29日17時14分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
166回 自衛隊を暴力装置と言ってナゼ悪い
仙谷官房長官の「自衛隊は暴力装置」という発言が物議をかもしている
すぐに撤回したが、それで一件落着とはいかず
自民党は猛反発し、ヒステリックに反論しているが
これって実は「暴力装置」が自衛隊の本質を
ズバリと言い当てているからではないか
自衛隊は戦力放棄の憲法をもっているとはいえ、軍隊に他ならず
そして軍隊とは戦争するためにあるのであり、その戦力とは
殺戮と破壊をする巨大な暴力のメカニズムである
イラストの沢山の兵士が組み込まれた戦車の歯車は
そのメカニズムを現している
この国家の持つ巨大な軍事力のメカニズムが動き出せば
それがいかに悲惨なことを生み出すかは言うまでもないだろう
さらにこの巨大な暴力が敵にだけではなく国民の側に向かうと
権力の側の武器となって国民への苛烈な弾圧を実行する装置ともなる
軍事力の暴走は何よりも防止しなくてはならないのであり
そのためにも軍隊をチェックできるシステムがあることが大切であり
それがシビリアン・コントロールにほかならない
自衛隊を暴力装置と認識することはそのひとつの証であり
権力を担う政治家がその認識をもてないようでは
政治家失格なのである。
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