2010年12月04日08時38分掲載  無料記事
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検証・メディア

ウィキリークス −創始者アサンジ氏が英ガーディアンのサイトに「登場」

 英ガーディアン紙のウェブサイト上で、3日午後、告発サイト「ウィキリークス」の創始者ジュリアン・アサンジ氏が、読者からの質問に答えた。英国にいると推測されるアサンジ氏は「近く逮捕される」という報道が出ている。緊迫感が漂う中の「読者とのひと時」であった。(ロンドン=小林恭子) 
 
 ガーディアンのサイト上で、アサンジ氏が読者からの質問に答えた記事は以下のアドレスから読める。http://www.guardian.co.uk/world/blog/2010/dec/03/julian-assange-wikileaks 
 
 原文は英語だが、日本語では時事通信の紹介記事をあげておきたい。 
 
 リーク情報の掲載継続を表明=英紙サイトに「生出演」−アサンジ氏 http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010120400079 
 
 時事の中でも紹介されているが、記事の最後のほうで、ウィキリークスに何かがあった場合、「未公表情報の主要部分が自動的に明らかにされる手はずになっている」という部分に、どきりとした。 
 
 アサンジ氏が今、英国にいるのは確実のようだ。ガーディアンのもう1つの記事を見ると、弁護士の話が出ている。http://www.guardian.co.uk/media/2010/dec/03/julian-assange-live-online-answers 
 
 これによると、ロンドン警視庁はアサンジ氏の弁護士のコンタクト情報を持っており、アサンジ氏に連絡したければ、いつでも連絡できる状態だという。ただ、今のところ(3日の時点)、警視庁は逮捕他の理由でアサンジ氏側やガーディアンに連絡を取っていない。 
 
 一方、ラジオ(BBCラジオ4、午後10時のニュース解説)では、アサンジ氏の逮捕は「週末にあり得るかも」としている。 
 
 今週のBBCの「ニューズナイト」(テレビ)をBBCアイプレイヤー(見逃し番組視聴サービス)でざっと見たが、今回のリーク報道の影響は「あまりたいしたことがない」という意見と、「国によっては影響がある」という声があった。「いずれにしても、外交関係は変わらない」「ただし、対イラン政策は変わるかも」など。 
 
 BBCラジオ4では、英週刊誌「エコノミスト」のジャーナリストが出ていて、ドイツの外交官が辞任したらしく、「多大な影響が出てきた」と解説。ニューヨーク・タイムズの編集長も出てきて、アサンジ評を求められていた。アサンジ氏を「反米だ」と述べていた。それで、ある人が、反米ではない告発サイトを始める、という話も(これはどこかの新聞ですでに読んだが)。 
 
 実際に、アサンジ氏を逮捕する・処罰するかどうかに関しては、編集長は「米国内で意見が分かれている」と言っていた。何らかの処罰をするべきというグループと、もう一つのグループはこれに徹底的に反対するグループと。後者はおそらく、報道や言論の自由の観点から反対しているのだろうと想像した。 
 
 さて、英国で逮捕はあり得るだろうか? 
 
 (「英国メディア・ウォッチ」より) 


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