2011年01月17日00時00分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

169回 21世紀中に核がなくなるなんて幻想にすぎない

核は人類を破滅させかねない恐ろしいものであるが 
それが兵器として有効に機能するためには 
運搬手段が重要となる 
もちろん小型の核爆弾を人が持ち運んで 
爆発させるということも可能であるが 
やはり遠距離の敵国に対して核攻撃には 
より大掛かりなものが必要となる 
 
それには三つのものがあり核戦略の3本柱ともいわれる 
まずヒロシマ・ナガサキに原爆を落とした爆撃機 
ついで海から敵を核攻撃する潜水艦 
そして大陸から大陸へ直接核攻撃する長距離ミサイル(ICBM) 
 
冷戦期には米ソが多数のICBMを向け合って 
いつでも核戦争を始める体制にあった 
最近はこの長距離ミサイルと原子力潜水艦が 
核戦略の主力となっていたが 
2011年の早々、アメリカのゲーツ長官が 
敵国の(仮想敵は中国か)空域深くに入り込める利点がある核爆撃機の 
新開発をするとぶち上げた、さらに遠隔操作ができる無人機が計画中という 
かくて無人の核爆撃機によって、次の核戦争の幕が上がるかもしれないのだ 
 
しかも今世紀のなかば以降の使用を想定しているという 
ああ、オバマの掲げた「核なき世界」なんて 
まったくの絵空事でしかなったのか 
21世紀もまた人類は 
地球全体が巻き込まれる全面核戦争により死滅し 
地球が死の星に化するという 
恐怖のもとで生きていかねばならないのだ。 


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