2011年01月31日14時42分掲載
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政治
故・市川房枝議員の記録映画を参議院議員会館で上映
故・市川房枝参議院議員を描いたドキュメンタリー映画が2月10日、参議院議員会館で行われる。2月11日は市川氏の30周忌の命日に当る。ドキュメンタリーを制作した桜映画社の花崎哲氏から案内が届いた。
『八十七歳の青春─市川房枝生涯を語る─』
日時:2月10日(木)17時(開場)
場所:参議院議員会館講堂(地下鉄永田町駅下車1分)
プログラム
17時30分 ご挨拶とお話
18時 『八十七歳の青春─市川房枝生涯を語る─』上映
20時 終了予定
入場無料
「30年前の1980年から1981年にかけて、私は助監督としてほぼ1年間、参議院議員だった市川房枝さんに同行して制作したものです。
今年の2月11日が市川房枝さんの30周忌の命日に当たります。そこに向けてDVDという形で、もう一度市川さんが伝えたかったことに耳を傾けて行こうということがそもそもの出発点でした。
映画の多くの部分は、市川先生ご自身が戦前の婦人参政権獲得運動について語っておられる内容ですが、その中でも後半、市川先生がとくに若い人々に「これだけは言っておきたい」とお話された部分があります。それらは、「反戦平和への願い」「差別を受けてきた人々の人権」「政治参加の重要性」そして「政治とカネをめぐる問題」です。
30年たった現在、この映画をあらためて見なおすと、先生が訴えていたこれらの問題がひとつとして解決していないばかりか、現在の政治の問題としてなお痛切な課題になっていることを強く感じさせられます。
昨年の6月、菅直人が総理になったときの所信表明演説で「私の政治活動は、今をさかのぼること30年余り、参議院議員選挙に立候補した市川房枝先生の応援から始まりました。」と言っていますが、それならば、市川さんから何を学んだのか、今一度市川さんの言っていることに耳を傾けて欲しいということからお膝元の国会院内での上映会となりました。」
映画には市川議員の政治活動や発言などが収録されている。
市川議員「戦争への危機をはらむ国際情勢の中で、日本でも軍備の増強、あるいは徴兵制を考えるというように、だいぶキナ臭くなってきました。こういう時に、政治の腐敗は国民を戦争に追いやる、いわゆるファシズムの温床になります。もし戦争になったら、婦人の権利も、あるいは子どもの幸福も、全部すっ飛んでしまいます。そこでどうしても、戦争への道をストップさせなきゃならんと、それにはどうしたらいいかといえば、結局、政治の腐敗をなくすための、いわゆる選挙の際に、一票をもっていると、つまり婦人の参政権、それを最も有効に使うということ、つまり戦争に反対するような候補者、あるいは政党を選ぶということが、非常に大事だと思えますので、その点を、とくに婦人の方々に申し上げたい。」
■映画の一部映像を紹介
http://www.youtube.com/user/sakuraeiga1955?feature=mhum
問い合わせ 「八十七歳の青春」上映実行委員会
03−3478−6110
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