2011年02月04日00時04分掲載  無料記事
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中東

【エジプト情勢】3日、ムバラク支持派のデモ潰しで、路上診療所数カ所だけで1000人超す負傷者を確認しました

  ガザ支援船団に日本から参加して現在カイロにいる坂口浩一さんからの便りを紹介する。(日刊べリタ編集部) 
 
  ただ今ネット接続のため安宿に帰ってきました、現地時間午前3時。現在も、ムバラク支持派のデモ潰しに対し、民主化を求めるカイロ市民は素手に投石で闘っています。負傷者は、私が緊急にモスクに設置された診療所やボランティアの医者が治療に当たっている路上診療所数カ所で確認しただけで、午後2時半の衝突以来、1000人を超えています。 
 
  衝突の原因となった、ラクダと馬に乗って突っ込んだムバラク支持派に動員された一団の乱射により数名の死者。250万人が集まった昨日やそれ以前の数日は、実に規律が取れていて平和的な集会でしたが状況が一変しました。先週28日の金曜デモの時に警察の攻撃により多数の死傷者が出ましたが、それ以来の大規模な暴力沙汰です。 
 
  アルジャジーラによれば1月31日までの時点で、カイロ市内で119名が死亡したとのことですが、その数が大きく増えるかもしれません。ぜひ、エジプト大使館への抗議の声を強めて下さい。人口の40パーセント以上が飢餓ライン(1日2ドル)以下で暮らすエジプトにあって、本当に老若男女、宗教や職業を越えて、人々は懸命にムバラク退陣、民主化を求めて闘っています。広場には1週間以上野宿を続けて闘っている人々が大勢います。老婆も子供も参加しています。 
 
  我々はひとつ。同じです。よろしくお願いします。 
 
阪口 浩一 


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