2011年02月23日00時00分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201102230000443
橋本勝21世紀風刺画日記
172回 ムバラクさんよ、残念でした 民衆による革命を軍は踏みつぶしてくれなかった
ついに30年もの間、エジプトに君臨したムバラクの独裁政権が崩壊した
イザとなれば、軍が民衆を踏みつぶしてくれるという
期待はかなえられなかったのだ
権力を維持するためには国民を虐殺してもいいのだというのが
独裁者だがそれは実行されなかった
しかしそれはムバラクにとって不幸中の幸いであったろう
民衆を虐殺していたら
彼にはあのルーマニア革命の時のチャウシェスクのように
処刑という運命が待っていたろう
そしてムバラクが何よりも頼りにしていた
アメリカもイスラエルも何の助けもしてくれなかった
オバマ大統領などムバラクを民主主義の敵あつかいする始末だった
そして、チュニジア、エジプトと続いた民衆革命は
中東、北アフリカの他の独裁政権にも飛び火している
だがリビアなどでは、軍が暴力装置としての機能を発揮して
民衆デモに銃を向け、残酷な弾圧が行われ
多数の犠牲者が出ている
これら独裁者が数十年にもわたって国家を支配している
反民主主義的な国家に比べると
1年たらずで政権のトップが交代しているわが日本こそ
まさに民主主義の国!!と誇りにしていいだろう。
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。