2011年03月08日20時58分掲載  無料記事
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アジア

成田にも格安便 3月15日からビジネスエアーがバンコク間でH.I.Sと共同運航

  旅行会社エイチ・アイ・エス(以下H.I.S)が成田発着バンコク行きの格安「航空券」、「パッケージツアー」の販売を開始、3月15日からビジネスエアーセンターとの共同運航を始める。羽田空港には、昨年12月からアジア最大の格安航空会社エアアジアが乗り入れている。いよいよ日本も格安航空「元年」を迎えたかのようにみえる。(クアラルンプール=和田等) 
 
 H.I.Sは2月、タイ・バンコクにある旅行会社トラベルデザインエアーと共同で、ビジネスエアーセンターのバンコク〜成田間のフライトを往復チャーターし、日本における独占販売権を取得したと発表した。 
 
 3月15日からの料金は5月8日までの期間限定だが、日本初就航記念として成田発バンコク行きの航空券を、エコノミークラス100席・片道4800円(燃油サーチャージ別途)で発売。パッケージツアーは「バンコク5日間」のフリープランと、世界遺産・アユタヤなどタイの名所をめぐる観光が付いたプランの2コースを発売する。成田〜バンコク路線にはボーイング767が投入される。 
 
 H.I.Sは、ビジネスエアーのフライトでは、運用コストを抑えることができるタイに拠点がある航空会社を利用することで、日本でも話題となっている「LCC(ローコスト・キャリア、格安航空)」をモデルとした運用が可能となったとしている。機内サービスを一部有料化(毛布やスマートタブレットの貸し出しも有料)することで、低価格運賃を実現した。機内誌は日本人乗客向け、タイ人乗客向けの2種類を用意する。 
 
 2008年にバンコクでチャーター運航専門の航空会社として設立されたビジネスエアーは現在、航空機4機を所有し、バンコク〜ソウル間、プーケット〜ソウル間、プーケット〜釜山間の3路線の運航を毎日1往復おこなっている。日本へは初就航となる。 
 
 H.I.Sは、チャーター便の発着時間や機内サービスにもある程度自由がきく、という利点をいかして、これからもアジア各国に往復チャーター便の協力関係を広げ、より利便性を追及したチャータービジネスを積極的に展開していくことで、今後ますます活性化されてゆくアジア各国の人々の往来をサポートしていく方針だ。 
 
【ビジネスエアー 成田〜バンコク間チャーターフライト詳細】 
期間 : 2011年3月15日(火)〜5月8日(日)成田出発 の毎日運行 
路線 : 成田国際空港-バンコク・スワナプーム国際空港 
座席数 : エコノミークラス256席、らくらくシート12席 
フライトスケジュール: 
往路/成田国際空港発 11:30、バンコク・スワナプーム国際空港着 16:55 
復路/バンコク・スワンナプーム国際空港発 1:20、成田国際空港着 9:10 
 
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