2011年03月13日11時00分掲載  無料記事
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東日本大震災

福島第一原発 3号機でも冷却装置が止まる

  福島第一原発では3号機の冷却装置も稼動しなくなった。このため、13日午前8時41分頃、3号機の格納容器内の圧力を下げるため、放射性物質を微量に含む蒸気の放出を行った。この作業は昨日、1号機で行った作業だ。これから3号機の炉心も冷却する必要がある。 
 
  地震時に稼動するはずだった炉心を冷す自動冷却装置が作動しない理由は津波による被害を受けたからだと説明されている。地震にともなう津波は想定されていなかったことになる。しかし、多くの原発が炉心の冷却の必要から各地の海岸付近に建設されている。これまで100%安全だと説明されてきた原発の安全性を見直す作業が必要になるだろう。 
 
  格納容器に海水を直接入れることはシステムにダメージを与える。しかし、東京電力は「人命を最優先する」とした。もし、福島第一原発の危機を回避できても、復旧再開までには時間がかかるだろう。 
 
  昨日1015マイクロシーベルトから36まで放射線量が下がっていた福島第一原発の周辺の地点で再び放射線量が上昇し、午前8時20分には882マイクロシーベルトを記録した。しかし、人命に即危険という濃度ではない、という。 
 
  福島第一原発の周辺で被曝した可能性のある人は現在190人、そのうち除洗の必要がある人は19人とテレビで報じられている。 
 
  東日本全体で死者行方不明者は2800人を越える。しかし、町全体が津波にのまれ、通信が止まっている町が多数あることから、犠牲者数は今後も増えていく可能性がある。一方、陸上自衛隊が救出した人は5800人に上っている。 
 
午前11分現在、テレビ報道から。 


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