2011年03月14日00時22分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201103140022141

橋本勝21世紀風刺画日記

173回 ガンジーの次はゲバラの出番です

中東での民主化革命、チュニジア、エジプトでは 
独裁政権が早々と崩壊した 
非暴力による民衆革命である 
だが次のリビアでは違った 
 
40年近くリビアの独裁者として君臨してきたカダフィ大佐が 
あくまでも権力の座に執着し、武器をもたない民衆のデモに 
銃口を向けたのである 
 
さらに治安部隊や外国人雇い兵を使っての苛烈な攻撃を企て 
空爆まで行っている、まさに大量虐殺 
ガンジーのかかげる非暴力による革命の根底からの否定である 
自らの命と富と権力を守るためには 
国民を虐殺してもかまわないという独裁者のカダフィに対し 
民衆が武器を取り、苛烈な抵抗の姿勢をみせるのは当然である 
 
自らリビアの革命家だと名乗り 
反アメリカと反イスラエルをかかげ 
アラブの英雄を気取っていたカダフィの正体見たりである 
独裁政権に抵抗する民衆をアルカイダ呼ばわりするなど 
まるでブッシュもどきで噴飯ものである 
 
リビアでの革命は残念ながら非暴力とはいかなかったが 
カダフィ独裁が崩壊するのは時間の問題であろう。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。