2011年03月17日09時51分掲載
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東日本大震災
マレーシア、タイでも震災後の日本人の規律とれた行動に称賛の声
東日本大震災に見舞われた日本について、震災後の日本人の規律のとれた行動に世界各国のメディアが注目、それを称賛する声が相次いであがっている。ここではマレーシアとタイの例を紹介してみたい。(クアラルンプール=和田等)
マレーシアの英字紙サンは16日付号に「私たちは日本人に同情します」との社説を掲げ、以下のように日本人の規律のとれた行動に注目している。
「いたるところに破壊と廃墟の恐るべき光景が広がる中、ほかの場所で同じような状況に見舞われた場合に一般的に起こる略奪や暴力行為が起こる気配はいまのところ見えない。3月11日に発生した地震と津波によって生じた災禍をはるかに上回る別の惨事(福島原子力発電所の事故をさす)に今なお脅かされつつも、被災地のほとんどの日本人は冷静さを保っている」。
「原発の炉心溶融(メルトダウン)を防ごうとする技術者の取り組みに関するニュースを待ちわびながら、ある人は救助隊の手助けに従事し、ある人は行方不明になった人たちを瓦礫の中から探し出す作業を黙々と続けている」。
そのうえで社説は、「東日本大震災で起こったことや起こりうる恐れがあることから学べる多くの教訓が秘められている。私たちは同様の自然災害に対処する準備状況について査定をすべきである」と提言している。
タイでは、インターネット掲示板に日本に対する弔意やお見舞いの言葉があふれるとともに、被災後に日本人が示した規律に注目が集まっている。たとえば、「わが国(タイ)でこのような災害が起こったら火事場泥棒や支援物資の横流しが横行してたいへんなことになるだろう」とのコメントに対して130人が同意を示した。
さらに「日本は強い国だ。こんな状況でも強盗は出ないし、規律を守っている。タイで同じような状況が起きたら終わっている」「食べる物があるのかどうかわからないが、あんな状況でも日本人は規律正しい。親が本当によくしつけている」などといった日本人を称賛する意見が目立っている。
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