2011年03月18日14時13分掲載  無料記事
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東日本大震災

【被災地事情】支援の拠点、山形の状態

  山形の物資事情です。コンビニの9割が閉店しています。スーパーはレジ通過に30分〜1時間待ち。パン、カップ麺などはほとんど無く、地元の野菜、牛、豚肉がある程度。缶詰、魚肉ソーセージなど保存食も皆無。ホテルでも朝飯は出ません。ファストフード店はメニューを限定して5割程度が営業。 
  山形で物資の補給は絶望的です。出発地でそろえられる物資がすべてと思って良いです。現地の人に沢山物資を渡したいでしょうが、届けに行く人の食料を確実に確保して下さい。 
 新潟経由で入る人は、新潟ではまだ物資は手に入ります。けれど、子供用オムツ、ミルクなどは手に入りにくくなっています。果物、野菜はまだ大丈夫です。物資の追加を考えている人は、新潟で調達を。(3月17日) 
 
  支援の拠点となるべき山形の状況を伝えます。 
  山形は雪も止みました。仙台へのルートは普通に機能しています。予定通り9時に出発します。 
  山形の状態はひどいです。被災も少なく、岩手、仙台へのルートがあり本来支援の拠点基地となるべき場所なのですが、当然、支援は被災地優先なので、燃料など届き始めた物資は、被災地優先です。食品もです。なので、山形のスーパーは空っぽ状態、ガソリンはほぼなし、県民の生活に影響は大です。けれど、 
隣県ですから、疎開の避難者が押し寄せています。県内各地にすでに5000人以上の避難民が来ています。県の担当者によると、食料の備蓄が空になりつつあるようで、地元からの野菜などの支援はあるが、運営は相当きびしくなってきており、さらに、今後も避難民の増加は不可避です。 
  被災地への支援体制を整える意味でも山形への物資、燃料の搬送も欠かせないと思いました。(3月18日朝) 
 
新聞労連中央執行委員長 
東海林 智 


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