2011年04月02日17時47分掲載  無料記事
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核・原子力

「今日はプルトニウムの本当の話を聞いてください」〜PR映像「頼れる仲間プルト君〜プルトニウム物語」〜

  プルトニウムは安全だ、というPRのために作られた10分ほどの映像がユーチューブにUPされている。かわいいプルト君が、プルトニウムが猛毒でがんを引き起こすといわれる「誤解」を次々と解いていく。 
 
  「飲み込まれて胃や腸に入った場合もほとんど排出されて体の外にでてしまいます」という。ジョッキで何杯もプルトニウム水を飲んだ後、トイレで用を足した少年が「スッキリ サッパリ」とフキダシで語っている。 
http://www.youtube.com/watch?v=bJlul0lTroY 
  プルト君は「(プルトニウムを)血液の中に入れない。吸い込まないことが大切」といっているが、「プルトニウムが原因でがんになったと断定された例はまったくありません」と言う。プルト君については厳しい管理が行われているため、「僕が人体に影響を与えることは考えられません」と断定するのだ。 
 
  だから今後、福島でもし原子炉から出たプルトニウムが原因でがんになる人が出てもこのプルトニウム安全神話が生き続けるかぎり、「プルトニウム→がん」という因果関係は否定されるのだろう。この映像、企画は動力炉・核燃料開発機構と表示されている。 


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