2011年04月13日21時46分掲載
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東日本大震災
【たんぽぽ舎原発情報】レベル7の意味を読み解く 際立つ深刻さ
国際原子力機関(IAEA)の運用方針では、「レベル7」を「対策拡大が必要な放射性物質の大量放出。一つ以上の国で広範囲の健康と環境への影響を伴う」と位置づけて、「レベル7」は「5」や「6」に比べて際立った深刻さを示している。
◆『原子力安全委員会は半月以上前に知っていた!
―3月23日に史上最悪レベル7と判断していた―』
原子力安全委員会が、周辺環境の放射線量調査のデータなどから逆算して、原発からの放出量を推定する手法で試算したところによると、東日本大震災発生日の3月11日から4月5日までに大気中に放出された放射性のヨウ素131とセシウム137の総量が、3月23日の時点で約10万テラ・ベクレル(テラは1兆倍)
以上になり、「レベル7」の基準である数万ベクレルを超えた。(読売新聞4月13日朝刊より)
◆今も毎時1テラ・ベクレル
原子力安全保安院は、今回の放出量は同じ「7」の旧ソ連チェルノブイリ原発事故の1割前後というが、同事故の値は発生から沈静化までの約10日間の総量。一方原子力安全委員会によると、福島第一原発では今も毎時1テラ・ベクレル程度の大気への放出が続いているとされる。今後数か月以上この状態が続けば、放出量は数千テラ・ベクレルに達し、大事故がもう1つ起きたのと同じ計算になる。
(読売新聞4月13日朝刊より)
◆「放射能放出量はチェルノブイリに匹敵するか、超えるような事故になる」と東電・松本純一原子力立地本部長代理
東電の松本純一・原子力立地本部長代理は、4月12日の記者会見で「事故の様相が違うとはいえ、放出量という観点からすると、チェルノブイリに匹敵するか、超えるような事故になると、その深刻さを認めた。
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