2011年04月17日14時26分掲載
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中東
《Twitterから》 なぜ今中東情勢を注視するか 孫崎亨
日本にとり、何故中東が重要か:中東は遠い。精神的にも、文化的にも繋がりはない。石油輸入は圧倒的に中東に依存、これもお金出せば入手と判断。日本の鉱工業品輸出で中東が占める割合は全体の約2.4%程度。中東への関心は全世界の3%でいい。ということは中東を何も知らなくても困らない。
多分多くの日本の人はそう判断。今、中東ではエジプト、イエーメン、シリア、チュニジア、バーレーン等歴史的変化の中。日本国民の関心ない。福島原発中、中東どころではない。この中、何故中東問題に関心の必要があるか。最大は第2次大戦以降の国際政治の構図が今大きく変化、
それが中東において最も先鋭的に出ている。第2次大戦以降、国際政治は冷戦時、冷戦後いずれの時期においても圧倒的な米国支配の時代。軍事、経済、政治いずれの分野でも。この中、米国との関係をよくしておけばいいと世界が判断。しかし、今、「米帝国」の存在が崩れ始めた。
米国の軍事力だけで制圧不可能がイラク戦争、アフガニスタン戦争で鮮明、今又リビアに軍事的に介入したものの帰趨が不明。米国中東政策の軸、エジプト、バーレーン、イエーメンで脱米国を求める戦い。米国は経済面で中国、EU,日本などの台頭で圧倒的力はない。今中東で
米国の軍事力で他国を操れるかが問われている。だから世界中が注視。中東に注視しているのでない。「米帝国」凋落の趨勢に注視。そのことは、日本に無関係でない。「米国追随こそ日本の国益」という考えがどこまで妥当かを問う動き。この問題意識を持ち、中東情勢にツイートしていきたい。
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