2011年04月17日21時08分掲載
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コラム
自粛とまぐろロック 鬼塚忠(出版エージェント・作家)
震災の後、自粛という無言の圧力がかかり、あらゆるイベントがキャンセルされました。私の知り合いの鹿児島のレストランでは、3月4月の予約はほとんどキャンセルされ、経営が悪化したとのこと。おそらく鹿児島県民のほとんどは東北地方に行ったこともないのに、です。
やはり、それだけテレビの持つ力はすごいということ。
自分たちに被害はなくても、繰り返し放送される津波や地震の映像、止まらない余震の報道を見続けると、”自分たちも大人しくしていなければ“、という気分になるそうです。
そんなわけで、全体的に暗い風潮がまん延しています。この雰囲気が長引けば、楽しいことが何もできない、つまらない社会になりそうで、私はそれが怖い。
とそんなとき、浦安の市場に行き、まぐろを解体しているお兄さんと知り合った。あまりにも迫力があったので写真を撮らせていただいたので、添付します。さらに、そのまぐろを試食までさせていただきました。
この兄さん、オ−ラがタダものではない。
何を隠そう、この方は大手レコード会社、ユニバーサルレコードよりデビューした伝説のロック歌手、森田釣竿さんでした。 フィッシュロックバンドのボーカルです。彼は、普段は市場で魚を売りながら、音楽活動をしています。自粛ムードのなかで出会ったこの個性の強い森田さんに、にわかにひきつられました。
♪まぐろくって、かつお喰って、長生き!!♪
なんといっても、そんな歌詞です。
盛り上がって最高!
自粛ムードで部屋にこもってニュースばかり見ていないで、どんどん外に出てみようと気持ちを改めました。面白いものはそこかしこにあるじゃないか、と。
森田さんのライブにも、近いうちに行こうと思っています。
■森田釣竿さんのブログ
http://ameblo.jp/tsurizaomorita/
鬼塚忠
作家の代理人 アップルシード・エージェンシー代表
著作「ザ・エージェント」(ランダムハウス講談社)他多数
http://www.appleseed.co.jp/
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