2011年05月12日11時56分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎原発情報】朗報! 原発・夏に最大42基停止 「原発なくても大丈夫」の社会にさらに一歩近づこう
東電福島第一原発の事故を受けて、原発が立地する地域では、住民の原発へのキビシイまなざしが、当然にも続いている。このため、定期検査が終了しても、運転再開を延期している原発が増えている。朗報である。このままとめておいてもらいたい。M7級(阪神淡路級)の余震が心配され(気象庁発表)、地震、余震で、「原発が危ない、不安」に毎日おびえてくらすよりは、よほどましである。原発なくても大丈夫という社会に近づけたいものです。(柳田真)
一方、原発推進派は、この事態を悪宣伝して、電気が足りなくなる、と脅して、早めに「原発再開」へもっていこうとたくらんで宣伝・広報をしている。私たちは、この、電気が不足キャンペーン(実は、原発再開キャンペーン)のギマンをあばいていく。(5月15日(日)のシンポジウムは、その一助になる内容です。)
真夏のピークに、電気が不足するというが、わずか2〜3日、しかも数時間のことだ。それでも電気不足というのなら、真夏は、労働者は年休を捨てないでもっと年休を取ろう、それで、被災地の応援、復興にいくのもよいではないか。工場も夏場はなるべく休んだ方がよい。日本の労働者の年休は、少なすぎる。
原発に頼るから、停電が起きる。広瀬隆さんがいわれるように、天然ガス火力(ガスコンバインド・サイクル)は、最もクリーンで、最もエネルギー効率が高い発電だ。しかも短期間で施設が用意できる。(そこが原発と違う。)これで電気不足は十分解決できる。
・全国の商業用原発54基で夏までに定検検査で停止する予定の原発一覧
北海道電力 泊 1基
東京電力 柏崎刈羽 2基
関西電力 美浜、大飯、高浜、各1基
★九州電力の供給能力は、原発がとまってもまったく心配いりません
( http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/1170
「あんくる トム 工房」より転載 )
九州電力の供給能力は 十分余裕があります。
過去の電力使用量を見てみますと平成20年度の8月が過去最高の使用量です。88億KWhです。昨年はちょっと減って84億48百万KWhです。
供給可能量は、水力発電 267.7万KW
火力発電 1118.0万KW
地熱 21.0万KW
これだけで 1406.7万KW
そのほか 内燃機関発電所があります。
(すべて信頼できる九電の資料です)
フル稼働すれば 1日で 3億3760万KWh
30日で 101億2824万KWhで
88億KWhを十分カバーできます。
そのほか佐賀県には電源開発の松浦火力があります。
ここは200万KWの能力をもっています。
(14億4000万KWh/1ヶ月換算)
また、北九州には企業の持つ火力発電所も利用できます。
需要が殺到したときでも十分対応できる供給能力を持っています。 実際、今、玄海原発も川内も検査で止まっています。(約30億KWhが休止)
でも、足りない状況ではないですよね。
いつもは火力発電のパワーを抑えているのですよ。
(この時期の使用料は12月で68億43百万KWhです。)
心配しないでください。
電力会社は原発を温存しておきたいために『足りない、足りない』と 言っているに過ぎないのです。
東電もそうですよ。火力が復旧したら足りるのです。
ご安心ください。
★夏の東京電力管内は、本当に電力不足??
5/15(日)講演会のご案内
福島第一原発事故で起きたこと、わかったこと、これからのこと
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福島第一原発事故が発生してから2ヵ月、収束の見通しがまった立たない状態が続いています。 国の原子力政策の基本方針を決める原子力委員会は事故の検証結果を待たずに今後の重要課題の整理しはじめました。 しかし本当にそれでよいのでしょうか?
福島第一原発でいったい何が起こったのか、どういうことがわかったのか、
この原発事故をふまえ、ひとつひとつ検証していくことが大事です。
日 時:2011年5月15日(日)13:30〜16:30(開場13:00)
会 場:明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー地下1階1001教室
東京都千代田区千代田区神田駿河台1-1
交 通:JR中央・総武線、丸ノ内線「御茶ノ水駅」徒歩3分
講 演:◎「地震、津波、そして原発事故災害の現地を歩いて」
豊田直巳さん(フォトジャーナリスト・JVJA)
◎「福島第一原発事故で起きたこと、わかったこと」
小泉好延さん(市民エネルギー研究所)
◎「東京電力は電力会社の資格があるのか」
安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所)
◎「原発現地からの報告」
矢部忠夫さん(柏崎原発現地)
相沢一正さん(東海第二原発現地)
参加費:一般=500円/主催団体会員・学生=無料
定 員:250名(予約不要)
主 催:たんぽぽ舎、(財)大竹財団、市民エネルギー研究所、現代史研究会
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