2011年05月21日11時33分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎原発情報】原発の2つのウソ「クリーン・安い」は破産した それなのに、なぜまだ原発推進なのか? 柳田 真
原発推進は「多くのウソ(虚構)」をテレビ・新聞で何千万回も繰り流して、国民をマインド・コントロールし、刷り込みをはかることでかろうじてなりたってきた。が、今回の東電福島第一原発事故は、そのウソを完全なまでに事実によってうち砕いた。特に「原発はクリーンで安価」という2大キャッチフレーズ(ウソ)が、こなごなになった。
原発はクリーンどころか、放射能(死の灰,死の水)を出し続け、食品・水・空気・大地を半永久的に汚染し続けることがわかった。原発は、発電時にはCO2を出さない、というインチキ宣伝もけし飛んだ。原発事故の処理費用は天文学的数字になり、「安い」のウソも明白になった。
このたび大竹財団から発行された(たんぽぽ舎も協力した)小冊子『ホントに環境にやさしい電気とは?』(B5版・13頁、無料)は、「それでも原発を推進するのはなぜ?」として、12頁目で簡潔な一文を掲載しているので、参考までに紹介します。
◆日本の原子力発電は儲かる仕組みになっている
日本の電力は地域独占で、9電力(+沖縄)が市場を独占しているので電力会社とその周辺は儲かる仕組みができている。日本の電気料金は世界の中でも高い。原発の建設費用(100万kw)4000億円+揚水発電施設建設の巨額な費用をそのまま電気料金に反映できる制度だから。
◆いつでも核兵器開発ができるよう用意していたい人々がいる。
第2次世界大戦後の米ソ冷戦体制の中で日米安保に組み込まれた、核を持ちたい人々・グループが日本の政官財で強い力を持っていた。彼らは「日本はいつでも核兵器がもてる体制・準備をしておく、今は持たないけれど…」と。
だから1953年12月の米国のアイゼンハワーの提案(原子力平和利用のための国際管理機関設置)の後、すぐに日本初の原子力予算が決まった。」
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