2011年06月06日00時15分掲載
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http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201106060015271
核・原子力
海も汚染−海産物の放射能汚染 グリーンピースの調査結果が出る 山崎久隆
【たんぽぽ舎原発情報】グリーンピースにより海産物の汚染が確認された。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/2114/blog/34986
グリーンピースは福島県沖の海洋汚染調査をめぐり、政府に許可を求めていたが、結局許可は出ず、海岸を歩き、領海外で海水をサンプリングし、漁業者や遊漁船からサンプルを提供してもらうなどして、21サンプルの調査を行った。
調査結果の概要は衝撃的だった。
21サンプル中14サンプルが、日本政府の定める暫定規制値を超えた。その一部は次のようなものだ。
・エゾイソアイナメ(福島県小名浜港で採取)から1kgあたり857Bqのセシウム(Cs-134+Cs-137)を検出。
・カキ(福島県四倉港で採取)から同740Bqのセシウムを検出。
・マナマコ(福島県久ノ浜港で採取)から同1,285Bqのセシウムを検出
・アカモク(福島県江名港で採取)から同127,000Bqのヨウ素(I-131)および 同1,640Bqのセシウムを検出
この結果を受けて、6月2日になって福島県も海産物や淡水生物の汚染値を明らかにした。
http://www.pref.fukushima.jp/suisan/sinsai/housyanou-top.html
県が公表した理由の一つにはGPの発表が大きく影響したと思われる。汚染の現実を前に、データを明らかにしなければ、何が危険か分からない。行政にも汚染監視を実施させるためにも、汚染調査をもっと広げていくことが重要だ。
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