2011年06月13日12時12分掲載
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核・原子力
新潟市でも下水汚泥から高いセシウム検出 市民グループが緊急申し入れ
各地の下水汚泥から高濃度の放射線が検出されて問題になっているが、新潟市でも満願寺浄水場(秋葉区、旧新津市)の汚泥から約45,000ベクレルのセシウムが検出されたことから、同市の市民グループは13日、緊急の申し入れを行った。(日刊ベリタ編集部)
申し入れ書は次のようなもの
2011年6月13日
新潟市水道事業管理者
元井 悦朗 様
石けんを使うにいがたの会
会長 玉野 康子
汚泥に含まれる放射性物質の対策について(要望書)
日頃、市民への安全な水環境の保全のため尽力されてておられることに敬意を表します。
さて、3月11日に起きた福島第1原発の事故による放射生物質が大量に放出され、5月27日に採取した戸頭浄水場では、ヨウ素131は、101Bq/Kg セシウム134と137の合算値は、4,129B/Kg、満願寺浄水場では、ヨウ素131は、554Bq/Kg、セシウム134と137の合算値は、45,544Bq/Kgであるとホームページに掲載されていました。戸頭浄水場の汚泥の値に比べ、10倍以上の濃度になります。
浄水場の汚泥とは、水道水をつくる過程で発生するもので、川の水に含まれる「にごり成分」を取り除き乾燥させたものです。
貴事業所では、「現在、国(厚労省)の対応策が明確でなく、除去した汚泥にブルーシートをかけ、今後の対応について国に対応策を検討してもらっている」とのことでした。
セシウム137の半減期は30年です。国の対策の検討待ちでなく、早急に以下の対応をとってください。
記
1 セシウム137は、ベータ線を放出し、バリウムー137からはガンマ線が放出されるということで、透過力が強く鉛でないと遮蔽できないということです。汚泥の処理方法は、ブルーシートで覆うだけでなく、完全な防護対策を早急に取ること。
2 汚泥の放射能調査は週1回程度調査するということですが、継続的に実施し、詳細な分析と影響の明確化を図り、近隣住民に公表すること。
3 処理作業者への影響が心配です。[事業者は労働者が電離放射線を受けることをできるだけ少なくしなければならない」(電離放射線障害防止規則第2条2項)としています。完全な防護策をとること。
4 水道水中の放射性物質は、一時期微量(基準値未満)の放射生物室が検出されたが、4月25日以降は検出されていないとのことですが、引き続き定期的に検査を行い市民に公表すること。
http://www.city.niigata.jp/info/suido/kikaku/tuti-chosa-2.htm
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