2011年06月13日21時41分掲載
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文化
悪魔の舌
ルモンドなどに寄稿しているパリの風刺画家サルドン(Vincent Sardon)はハンコ屋サルドン(tampographe Sardon)と称して、ハンコも制作販売している。サルドンのハンコのモチーフには悪魔や骸骨、裸体、独裁者など猥雑か不気味なものが多い。最近新しく構えたアトリエもペールラシェーズ墓地の裏にある。ハンコは20ユーロから70ユーロまで。
「悪魔の舌」は20ユーロ。モチーフはアンドレ・ブルトンとギョーム・アポリネール、ジョセフィン・ペラダンの悪魔についての論考からだという。
悪魔の口がメモになっている「Ex-libris」はメキシコの版画家マヌエル・マニラ(Manuel Manilla、1830-1860)からモチーフを得たもの。Ex-librisとはラテン語で本の所有者を示す「・・・の本から」という意味だそうである。マニラはメキシコで有名なポサダ(Posada,1852-1913)に影響を与えたと考えられている。20ユーロ。
「6体の骸骨」は40ユーロ。紳士淑女の骸骨だ。メキシコの版画家ポサダの作品をモチーフにしている。ポサダはサルドンが尊敬しているアーチストである。
「ヘビ」は60ユーロ。8つの木片を自由に組み合わせる。ハンコなので配色も自由だ。聖書によれば、ヘビは善良な男女を言葉巧みにたぶらかしたことになっている。
■サルドンの紹介記事
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