2011年06月25日23時46分掲載  無料記事
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核・原子力

【たんぽぽ舎原発情報】提案 節電のベスト策はこれだ!  労働者が夏に年休をとること−捨てている50%の年休を使おう  柳田 真

  「節電」が巷でヤミクモに原発を推進してきたのと同様に、同じ手法で、テレビ・新聞・行政機関・JRなどを総動員して進められている。原発推進側に「都合の悪い真実」や「数字」は隠されたまま進められるので余計に気分を害するPRであるが、それらへの反論は別の機会に述べるとして、一つの提案をしたい。節電・省エネのベスト策だと思う内容です。 
 
  それは、「夏の暑い時に、労働者は大幅に年次休暇をとろう」という提案です。夏の暑い時期は労働にふさわしい環境ではありません。たくさんあまっている日本の全労働者平均で50%も捨てている年休をこの夏うんと取得して、自身のリフレッシュに、家族サービスに、さらには東北地方復興支援ボランティアへも使ったらどうですか、という提案です。 
 
  年休(実質賃金)を約50%も捨てている(捨てさせられている)国は欧米では全くありません。そもそも「年休消化率」という単語も欧米では聞かないといいます。なぜなら、年休は100%権利として当然使うものだ=使っているという事実があります。 
  ところが・・・です。日本は年休があっても人員不足などで休暇が取りにくい。労働組合の休暇への取り組みも弱い。労働者個人の権利意識も強くない…などなどの総合として、年休を平均半分も捨てている。これは賃金を捨てていることと同じであり、年休日数獲得も含めて、労働時間短縮の闘いの歴史を踏みにじるマイナス行動です。 
 
  5月1日メーデーも、労働時間短縮=8時間制要求の闘いだった。自分の年休だから捨ててよいものではないのです。(その行為が全労働者の足をひっぱっていることに気づいてほしい。)年休を取ろう。 
 
  労働者が捨てている50%の年休を暑い夏に取得すれば、当然電力消費は減る。休みの土日やお昼の電気消費量がガクンと減ることからも実感できる。大幅な年休を活用して、いろいろなことをやろう。涼しい山や海(汚染海水の恐れはあり)へ行って、ゆったり過ごそう。考えよう。読めれば原発本の一冊も読んで(小出裕章著「原発のウソ」をおススメします。)このまま原発を続けると私たちの生活や日本列島はどうなるか?にも思いをめぐらせてみたい。世界に与えるマイナス影響も。 
 
  「節電」よりも「労働者の年休を捨てない=取得する」キャンペーンをみんなで広めよう。 
  もちろん、低賃金で休暇もほとんど保障されていない、(労働基準法違反だ)多くの非正規労働者がいることを無視してはならない。これらの人々の賃金と権利、人間らしく働ける労働条件・労働環境を作ることは現代日本の最大問題です。正規労働者と労働組合が非正規労働者の問題について全力で努力を集中することを心から望みます。(6月24日記) 


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