2011年07月07日11時27分掲載  無料記事
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核・原子力

 ”市民を装い、再稼働支持を” 九電「やらせメール」、協力会社への指示全文を紹介

  佐賀県玄海原発再稼働について、政府が6月26日に開催した県民向け説明会に、再稼働支持のメールやFAXを集中するよう九州電力が協力会社に指示したことが、6日の国会での共産党議員の質問で明らかになった。電力会社が市民を装い原発再稼働支持の偽世論を作り上げるこの手法に批判が高まっている。日本経済新聞電子版は7月7日、この指示メールの全文を紹介している。(日刊ベリタ編集部) 
 
九州電力原子力発電本部の課長級社員が関係会社の社員に送ったメールは以下の通り。 
 
 
【ご依頼】国主催の佐賀県民向け説明会へのネット参加について 2011年6月22日14時16分26秒 
 
 協力会社本店 各位 
 
 平素よりお世話になっております。メール投げ込みにて失礼を致します。標記については、報道等により今週末に開催される旨、既にご承知のことと存じます。 
 
●件名:国主催による佐賀県民向け説明会(原子力発電所の安全性) 
 
●日時:平成23年6月26日(日)午前(10時〜11時30分の予定) 
 
●内容:説明会の方式は国が調整中。混乱を避けるため、県民、4、5人が経産省原子力安全・保安院と資源エネルギー庁の担当者から説明を受け、疑問点や不安に思う点などを質疑する予定。 
 
●配信:(1)やり取りはケーブルテレビとインターネットで生中継され、視聴者からの質問もファクスや電子メールで同時に受付。(2)アクセス可能なwebsiteアドレスは、現時点で未公開ですが、佐賀県庁HPや経産省HPに掲載予定。あるいは、Ustreamにて“genkai”あるいは“玄海”等で検索することによりアクセス可能。(3)小職にて、継続してサーベイし、判明次第、追って追伸予定。 
 
●その他:(アドレス略) 
 
  本件については、我々のみならず協力会社におかれましても、極めて重大な関心事であることから、万難を排してその対応に当たることが重要と考えております。 
 
  つきましては、各位他関係者に対して、説明会開催についてご周知いただくとともに、可能な範囲で、当日ネット参加へのご協力※をご依頼いただきますよう、御願い致します。 
 
  ※説明会ライブ配信websiteにアクセスの上、説明会の進行に応じて、発電再開容認の一国民の立場から、真摯に、かつ県民の共感を得うるような意見や質問を発信。 
 
  なお、会社のPCでは処理能力が低いこと等から、是非、ご自宅等のPCからのアクセスを御願い致します。 
 
  また、ネット参加に当たっては、接続後アカウントの取得等操作が必要になりますので、ご承知置きください。 
 
 以上 
 
 
続報【ご依頼】国主催の佐賀県民向け説明会へのネット参加について 2011年6月24日9時26分9秒 
 
 協力会社本店 各位 
 
  平素よりお世話になっております。先にご依頼申し上げました標記については、以下URLにより詳細確認可能ですので、よろしく御願い致します。なお、ご意見はメールあるいはファクシミリでの受付されるとのことであり、接続後のアカウント取得等操作は不要なようです。 
 
  以下URLにアクセスください。 
 
 佐賀県 
 
 経産省 
 
 以上 


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