2011年07月09日00時08分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎原発情報】やらせの原発賛成メール−九州電力だけでない もっと露骨な実例も−中部電力浜岡裁判
九州電力玄海原発で、九州電力の原発賛成やらせメールが波紋を広げている。一流企業のやることではない。卑劣なやり方だと批判も広がっている。が、反原発関係者の間では、これは九州電力だけの問題ではない。多くの電力会社がしばしばやっていることだと思われている。その点は今後、暫時確実な話から掲載していく予定です。今日はやらせメールよりももっと露骨な目に見える形での電力会社の妨害行為の事実を、私の体験から紹介します。(柳田真、たんぽぽ舎「地震と原発事故情報その114」から)
中部電力の浜岡原発裁判での「やらせメール事件以上の傍聴妨害」作戦である。静岡地裁と東京高裁でおきた実例である。静岡の住民が「東海地震が心配だ。浜岡原発をやめよ」裁判を起こした。静岡地裁での裁判の時、中電が(今海の九電と同じように)社員や下請け協力企業に、裁判傍聴して下さいの依頼をする。裁判傍聴席は多くないから抽選となる。多数の中電系列社員が傍聴にならび、抽選で一定数の席を確保する。その分、原発反対の人々は傍聴からしめ出される効果を生む。裁判が始まる前後にこれら中電関係者は退席し、ガラガラの法廷になる。
この席に抽選からはずれた傍聴を希望する反対派は入れない仕組みになっている。こういう卑劣なことを中電は静岡地裁で、東京高裁で行ってきた。東京高裁の時、私たちは反撃にでて、マイクで訴えて、高裁前抽選にならぶ人々に「中電の卑劣なやり方は許されない」とアピールした。その後、静岡地裁でも原告団の中電追及などもあり、中電のこの行為はほぼなくなったとみられる。私の体験した事実である。
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