2011年07月16日10時02分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎原発情報】誰が、いかなる資格で、ストレステストをするのか―原子力保安院は信用できない― 山崎久隆
ストレステストとは、一体何物で、どんなテストつまりは安全性評価をするのかさっぱり分からないままに書くけれども、一つだけはっきりしていることがある。落第点を取っている生徒(電力)の答案(安全性評価書)を「合格」扱いした試験官(原子力安全・保安院+原子力安全委員会)は少なくてもクビだろう。およそ日本で一番試験官にふさわしくない連中だ。彼らに再度採点させるなど、ありえない。(たんぽぽ舎「地震と原発事故情報」その118)
どんな試験内容であろうと、最低限すべきことは信頼を持てる機関、人間が審査することだ。そうでなければ誰が信用するというのだろうか。
さらに、ストレステストよりもなによりも、設置許可申請書や変更申請書で対象としていた地震や津波災害が本当に妥当なのか、その検証もすべきだ。
バックチェックなどで福島第一や浜岡を審査してきた結果がこれだ(3.11の大惨事)という現実を、いったいどうするつもりだろう。誰も責任を取らず、あたかも「なかったかのごとく」先に進むなどどうしてできるのだろうか。
安全を主張し、多くの批判を無視してきた原子力行政をこそ、監査すべきなのだ。
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