2011年07月28日15時13分掲載  無料記事
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農と食

腐葉土もセシウム汚染  原発事故は有機農業も壊す

  農業生産資材なども扱うホームセンター「コメリ」の秋田卸町点で販売していた腐葉土から高濃度の放射性セシウムが検出された門内で農水省は7月25日、東北、関東、甲信越および静岡県の17都県で発生した堆肥原料及びこれらを原料とする堆肥については、農地土壌への施用の自粛と、こうした堆肥原料及び堆肥の生産・流通を自粛について全国に通達した。この腐葉土が栃木県産で、落ち葉を原料として作られたものであった。多くの有機農家が通達の堆肥を作り施肥している。この40年積み上げてきた有機農業を原発事故は壊していく。影響は甚大。(「有機農業ニュース・クリップ」twitterから) 
 
  農水省は7月25日の通達で、堆肥の放射性セシウムの基準がないので「基準の作成を急いで」いると明記。以前同省は汚泥肥料では200Bq/Kgの許容値を設定した。案外、堆肥についても同じような許容値を出してくるかも知れない。すでにつくった堆肥はどうするのか。汚染の有無は国や県が測るのか。 
 
  堆肥の汚染許容値を決めても、堆肥がどのくらい汚染されているか、堆肥ごとに検査が必要。本気でやるつもりなのか、できるのか、はなはだ疑問。検査体制が伴わず、堆肥禁止令だけが独り歩きする可能性がある。「有機農業つぶし」という見方にも説得力がある。 
 
  高濃度の放射性セシウムの検出された栃木県産の腐葉土についてコメリは26日、青森県・岩手県・秋田県・宮城県内の同社店舗で販売していたと発表。該当製品は店頭から撤去。他の店舗で販売の栃木県産の腐葉土も販売自粛。 
 
  栃木県は26日、相談のあった鹿沼市内の腐葉土製造販売業者の製品から1kg当たり1万700ベクレル、原料の落ち葉から7万2000ベクレル/Kgの放射性セシウムを検出と発表。この製品が秋田県で販売された。 
 
  栃木県は同県内の腐葉土等を取扱う業者に26日から実態調査を始めた。原料落ち葉は、栃木県北部で別の業者が採取したもの。主に家庭菜園用として150立方メートル分を出荷。 
 
 
  鳥取県は27日、岩手県産の腐葉土から14800ベクレル/Kgの放射性セシウムを検出と発表。販売していたカインズホームは腐葉土、牛糞、堆肥を店頭から撤去。広範囲に広がっている可能性がありそう. 


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