2011年09月07日14時39分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎発】稼動中の原発は、あと11基になった(全54基中の20%)
◆ 地震と原発事故情報 その163 ◆
四国電力・伊方原発1号機が9月4日より定期検査の為運転停止 残る稼動中原子炉はあと11基
★1.やらせメールの元凶・経産省、原子力安全保安院
そこを間のくさりで包囲しよう! そして再稼働をやめさせよう!
【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】 9月11日@東京への招待
★2.稼動中の原発は、あと11基になった(全54基中の20%) 「日本は原発なしで電気は大丈夫」に大きく近づいた
★3.「包播的かつ透明なリスク評価」にはならない。
EUストレステストについて
欧州議会緑の党−自由連合 (会派) からの批判
★4.メルマガ読者から
南相馬市の桜井勝延市長が語る「脱原発で復興を」
★5.広島原爆168個分 福島第一放出のセシウム
保安院「単純比較 非合理的」
★1.やらせメールの元凶・経産省、原子力安全保安院
そこを人間のくさりで包囲しよう! そして再稼働をやめさせよう!【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】柳田 真
○ 今、九州電力、四国電力、中部電力、北海道電力など、ほぼすべての電慮会社による“原発やらせメール=民意の偽造”が告発されています。電力会社の不正行為・不法行為が続々と明るみに出て、社長の進退問題(九州電、北海道電)にまで発展しているのは当然であり、それほど大きな問題です。
○ これら「やらせメール」、「やらせ○○」を背後で指導していたのが、経済産業省であり、資源エネルギー庁であり、原子力安全保安院でした(です=現在も)この巨大な不正偽造の国家機関に対し、怒りをぶつけようと“人間の鎖”で取り囲む初めての行動が9月11日(日)午後の“【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】9月11日@東京”です(プラス、1週間ほどハンスト・座り込みも予定されています)。私の記憶では初めての行動です。
経産省は本館、別館(保安院など)を合わせて900m余りですが、それらを“人間の鎖”包囲するには1000人以上の人が必要で、これまでの反原発運動はそこまでの力量に達していなかったのですが、今回それに挑戦する意義はとても大きなものです。
それは「9.19 さようなら原発 5万人集会(明治公園)」を頂点とする「9.11−9.19脱原発アクションウィーク」の一環として、秋からの行動への大きなさきがけ・連帯にもなります。
○ 今回は3.11福島原発大惨事を契機に多くの市民・団体が立ちあがりました。たんぽぽ舎も参加する「福島原発事故緊急会議」の全力の努力で9.11実行委員会がつくられ、多くの市民とグループが原発現地と連帯した【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】に参加されています。「ストレステストはインチキ
だ!再稼働阻止!」に立ちあがっています。 たんぽぽ舎も全力で9.11の成功をめざして100人目標で参加したいと取り組んでいます。ぜひ、多くの皆さんの参加・協力を訴えます!!(参加される方はこの「地震と原発事故情報」のメールに返信される形でご参加の意思を表明していただけると幸いです。)
○ なお、【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】終了(午後5時)後に、新宿アルタ前の「素人の乱」の人々の「原発止めよう集会」(夜8時まで)や明治公園の「BE−IN」の集会夜8時すぎまで)に希望者と共に参加して、連帯を強めたいと思います。
[編集部より]
【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】の詳細は以下のHPを参照して下さい。
http://nonukes.jp/wordpress/?page_id=784
アクションは大きく13:00からの集会・デモと15:30からの「人間の鎖」で包囲!アクションに分かれます。東京近県での午後から集会・デモへの参加を予定されている人も15:30からの「人間の鎖」で包囲!アクションには間に合います。「人間の鎖」で包囲!アクションのみに参加される方々は、15:00以降、通産省別館(保安院があるところ)前に集合していて下さい。
集合場所等に関しては直前の「地震と原発事故情報」のメールにて再び告知いたします。
★2.稼動中の原発は、あと11基になった(全54基中の20%)「日本は原発なしで電気は大丈夫」に大きく近づいた
柳田 真
○ 北海道電力・泊2号機が8月26日より定期検査の為運転停止。これであと13基。9月1日、九州電力・川内原発2号機(89万kw・PWR)が定期検査の為運転停止。これであと12基。9月4日、四国電力・伊方原発1号機(56.6万kw・PWR)が定期検査の為運転停止。これであと11基。
全日本54基の原発中、稼働中原発はあと11基になった。稼働率20%である。この11基で夏なのに電力不足もなくやれている。この事実は原発43基は今すぐ「無し」でも日本の電気は大丈夫をイミする。「原発の電気が無いと日本の電気はやれない」という長年の神話は時事でもって崩壊したのである。
○ 東日本はもっと大きく“原発なしで電気は大丈夫”に近づいた。それは東京電力、東北電力の電気制限令(節電)解除が事実をもって示した。東北電力の原発が地震で全滅し全基停止。東京電力の原発(17基)が15基も地震等で停止=動いているのは2基、245万kw強のみ。しかるに東電の電力は1,000万kw以上も余力があるから、東電柏崎・刈羽の2基の原発を停止しても全く電気は心配ない。“原発なしで電気は大丈夫”が東日本では事実として実現しているのである。
このことのイミをテレビ・新聞はほとんど報道しないが、私達は広めていこう。そして原発の再稼働をやめさせよう。
★3.「包播的かつ透明なリスク評価」にはならない。
EUストレステストについて
欧州議会緑の党−自由連合 (会派) からの批判
「脱原発」を全面に押し出したが故に東電を始めとする「原発利権」に群がる経・政・マスコミ・学会の利権構造体から総スカンを喰らい、首相の座を追い落とされた菅前首相の政治的遺言(それさえも早晩現野田首相により反故にされるだろうが)と化した「ストレステスト」という名の原発再稼働に対する足枷。
欧州議会が3.11福島原発事故を受けて欧州議会に所属する全ての国々の原発にたいして直ちにその実施を指示し、菅前首相もまた日本におけるストレステストにおいて「大いに参考にする」とした欧州議会におけるストレステストに関して、欧州議会緑の党−自由連合も、この間「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクシ
ョン実行委員会」でも指摘して来た通り、そのインチキ性を欧州その地で暴いて来た。
以下は欧州議会緑の党−自由連合によるストレステストに対する批判である。
EUストレステスト:欧州議会緑の党−自由連合 (会派) からの批判
結論:「包播的かつ透明なリスク評価」にはならない。したがって欧州理事会が設定した目的は達成できない。
理由:
ストレステストの対象から漏れているものが多い
・事故にともなって起きる原発内部で起きる様々な事象
・火災
・人的ミス
・テロリストによる攻撃
・国際線旅客機の墜落
・多重防護概念に含まれている各安全性レベル相互の間の独立性(共倒れになる可 能性)
・配管材料、圧力容器など安全性に関わる部品、制御系統、各種器械類の村料の品 質(設計と施工の違い。原発ごとのバラつき)
・原発の老朽化にともなう材料劣化(金属疲労)
・原発の運転経験、事故歴などの 「予傭調査」 (実際の安全性に大きな影響)
ストレステストの方法論的欠陥
・現状での欠陥を開示する義務が事業者に課せられていない(数十年も昔の認可書類を使うこともできる)
・「工学的判断」にはいくらでも恣意的な要素が入り得る
・「ストレステスト」全体の独立性の欠如についてバランスを取るための査読手続きが用意されていない(原発の安全性に責任を負ってきた専門家が、自分で自分を評価するかっこう)
・市民への周知が不十分
・査読の透明性、質が保証されてない
・もっと独立の専門家や市民の参加への道が開かれたストレステストが必要
(真下俊樹氏訳)
☆ 去る8月18日に「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション実行委員会」主催で開催された「ストレステストはいんちきだ!−ストレステストの総合批判−原発の再稼働に反対!(講師:山崎久隆・真下俊樹)」のDVDが完成しました。取り扱いはたんぽぽ舎で頒価千円にてお配りしております。日本で最初のストレステスト批判の総合批判の学習会、一見の価値ありです。メール・FAX・電話にてお申込み下さい。
★4.メルマガ読者から
南相馬市の桜井勝延市長が語る「脱原発で復興」を
原発読書会エスペランサの参加者Nより
9月2日に東京・杉並区で桜井市長の講演がありました。現場にいる当事者の切実な要求が聞けたので、以下にお伝えしたい。
原発事故の直後に、国や県、東電からの適切な避難指示がなく、地元のマスコミ記者クラブも現場取材を放棄したため、情報も入らない中で、自主的に判断して住民をバス移送した。市長の再三の要請にもかかわらず、国は「住民が不安にならないように」と、10キロ圏外に原子力防災計画を作ってこなかった。
国は30キロ圏外の住民には補償しないし、ホットスポットにいる人でも避難しないかぎりは補償対象から外すというが、交渉して変えさせたい。放射能除去の費用は東電と国が出すべきだ。南相馬市を立て直したい。
家族が離散する羽目になる原発はいらない。太陽光発電で地元の産業を復興し、農地を再生する費用にあてたい。補償だけでなく、発電の自由参加を認めてくれれば、原発依存を脱する町づくり
ができる。また放射能の研究拠点として、世界に貢献できる南相馬にしたい。
私の感想。
被災地の復興と脱原発、経済政策の転換、そして住民が主導権を持つ社会の実現は、根っこのところで結びついている。このことを頭に入れておこう。
★5.広島原爆168個分 福島第一放出のセシウム
保安院「単純比較 非合理的」
経済産業省原子力安全・保安院は26日、東京電力福島第一原発1〜3号機と広島原爆から、それぞれ大気中に放出された放射性物質の核種ごとの試算値を公表した。セシウム137(半減期約30年)の放出量を単純比較すると、福島第一原発は広島原爆の168.5個分に相当する。
試算値は衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に提出された。原爆は「原子放射線の影響に関する国連科学委員会2000年報告」、福島第一原発は、6月に国際原子力機関(IAEA)に提出された政府報告書の試算を基に作成された。
セシウム137の放出量は、福島第一原発1〜3号機が1万5000テラベクレル(テラは1兆)に対して、広島原爆は89テラベクレルだった。ストロンチウム90(半減期約29年)は、福島第一原発が140テラベクレルに対して、広島原爆が58テラベクレルで約2.4個分。ヨウ素131(半減期約8日)は、福島第
一原発が10万テラベクレル、広島原爆は6万3000テラベクレルで約2.5個分に相当した。
(毎日新聞8月27日より抜粋)
[編集部より]
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