2011年09月24日23時36分掲載  無料記事
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市民活動

【たんぽぽ舎発】9・30 JCO臨界被曝事故12周年行動に参加しよう

  福島第一原発事故は、いまだに収束が見えず、放射能汚染の広がりは続いています。広大な汚染地帯の除染は絶望的です。茨城県東海村でわずか1mgのウラン235がJCOの沈殿槽で臨界反応し、2人が死亡し667名も被曝者を出したのは12年前の9月30日です。10時間にわたるこの臨界事故の教訓は今日の福島第一原発事故にもそのまま当てはまります。 
 
  それは次の点です。 
 
1.ひとたび事故がおきると、多大な被曝者が生み出され、事故の収束作業は高い放射線(中性子線)の飛び交う中の困難さと共に、多くの時間を要すること。 
2.事故を矮小に見せかけ、放出放射能の情報を隠したり、被ばく線量を半分の値で発表した。 
3.国の無対応。それゆえ村上村長(東海村)の独自の判断で屋内退避を実施。 
4.事故の責任を3名の労働者に押し付け、核燃料サイクル機構や原子力安全委員会や原子力委員会などの責任は一切問われなかった。 
5.コスト削減による安全の放棄(4億円の溶解施設建設費を浮かし5名の労動者の「手作業」を強いていた)。 
6.被曝線量を半減し、健康被害の保障を一切しなかった(大泉夫妻の健康被害補償要求に敵対し、支払いを拒否した)。また、JCOは風評被害に200億円を支払っている。しかし、これとて請求額の半分だという。 
 
  このように、これらの教訓の多くは福島第一原発事故にも当てはまります。原子力を推進してきた政府、原子力安全・保安院など官僚、安全委員会、原子炉メーカー、電力会社、裁判所、マスコミなどの罪はいかに大きいということがわかります。 
 
9月30日(金)JCO臨界被曝事故12周年東京圏行動 
 
 ◇朝:経済産業省別館前にて追悼と抗議行動 
    10時集合 11時まで(喪章を用意して下さい) 
 
 ◇夕方:講演集会・JCO臨界事故の教訓と福島第一原発事故 
     会場:スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F) 
 
18:15開場、18:45開演 21:00まで 
講師:なすびさん(福島原発事故緊急会議被曝労働分科会) 
   『ヒバク労働について…山谷の経験から』 
講師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表) 
   『臨界被曝事故の教訓を福島第一原発事故へ生かそう』 
     各団体からアピール 
     資料代:1000円 
主 催:9/30JCO臨界被曝事故12周年東京圏行動実行委員会 
連絡先:たんぽぽ舎 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797 
※出店・ビラ受け付けます。賛同個人・団体募集中 
※詳しくは、実行委員会までお問い合わせ下さい。 
 
 
◆放射能について2つの講演会のご案内(東京三多摩) 
 
日 時:10月22日(土)14時〜16時半 
講 師:山田 真さん 
(子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表) 
テーマ:「放射能って大丈夫?」 
会 場:武蔵野商工会館市民会議室・4F 吉祥寺駅・北口5分 
会場費:500円 ・定員90名 
メール予約 che@ac.bb-east.ne.jp 担当・田中ヒサコ 
 
 
日 時:10月30日(日)13時〜15時半 
講 師:山田 真さん 
(子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表) 
テーマ:「放射能って大丈夫?」 
会 場:サンヴァリエ桜堤団地・中央集会所 JR武蔵境駅下車・バス7分 
会場費:無料・定員50名 
10月1日よりメール予約 nene-timers@t.vodafone.ne.jp 担当・田中ヒサコ 


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