2011年10月07日19時09分掲載
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米国
ウォール街デモ「金融システムへの不満」 オバマ大統領が記者会見
エル・パイス紙によると、ニューヨークで行われている市民のデモ「ウォール街を占拠せよ」について、昨日、オバマ大統領は初めて記者会見の場で言及した。
「アメリカの金融システムのあり方に対する強い不満を表したものである」と大統領は語ったが、それが政局にどう影響するか、などについては言及しなかった。
同日、ジョー・バイデン副大統領は「ニューヨークのストリートで行われている運動は(右派の)ティーパーティーと共通の要素を持っている」と語った。二つの運動はともに金融危機に端を発した抗議運動だからだ。ティー・パーティーが生まれたのは2009年で、ブッシュ政権が銀行救済のために7000億ドル以上費やすことへの反対運動から始まった。
抗議運動の「ウォール街を占拠せよ」についてエル・パイス紙は「アラブの春」に比べて、規模は小さいものの右派の「ティー・パーティー」に対するカウンターとして民主党にとって有益に作用するのではないか、との見方を報じている。「ウォール街を占拠せよ」だけでなく、各地の労働組合もそれぞれ独自に抗議しており、「労働組合への脅しには今後は屈しない」と声を上げているようだ。これらの運動が将来結束するかどうかはわからない。
エル・パイス紙は「ウォール街を占拠せよ」だけでなく、10月2日(日)、10月6日(木)、10月8日(土)と、全米各地で抗議運動が起きていることを図で示している。
http://internacional.elpais.com/internacional/2011/10/05/actualidad/1317836126_932176.html
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