2011年10月16日12時12分掲載
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欧州
ストロス=カーン氏、パリで訴追を免れる見通し
春以来、レイプ疑惑の渦中にあった元IMF専務理事のドミニク・ストロス=カーン氏はパリのバノン氏(ジャーナリスト)から告発されていた8年前のケースでも今回検察による訴追を免れる見通しだ。
今週末のインターナショナルヘラルドトリビューンによると、パリの検察当局はトリスタン・バノン氏が2003年にストロス=カーン氏に襲われた(レイプ未遂)と告発している事件につき、時効である3年が経過していることを理由に訴追しないことになりそうだという。
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争点になっていたのは密室の中で、二人に何があったのかという点だ。レイプ未遂を訴えたバノン氏に対してストロス=カーン氏は彼女の想像にすぎないと否定していた。
インターナショナルヘラルドトリビューンによると、バノン氏はストロス=カーン氏が無理やりキスをし、服とブラジャーを脱がし、さらにジーンズを緩め、下着に手を入れてきたと訴えたという。
一方、ストロス=カーン氏はバノン氏に確かにキスをしようとしたが、拒絶されたのでそのまま彼女を放したと警察に語ったという。そして、バノン氏が嘘を言っているとインタビューで語った。ストロス=カーン氏の弁護士の一人はこの行為はレイプ未遂とは言えないと語ったという。
本来はフランス社会党の大統領候補になるはずだったストロス=カーン氏はニューヨークとフランスのスキャンダルで候補を取りやめることになった。前回の第一回、社会党候補者選ではオブリ候補に投票したという。オブリ候補はもともとはストロス=カーン氏を応援していた。
■「ストロス=カーン氏と原告女性 今日のルモンド紙のブログでは・・・」(9月29日)
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■「今秋木曜 ストロス=カーン氏、レイプ未遂で告発中の仏女性ジャーナリストと対面」(9月26日)
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