2011年10月27日09時46分掲載
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反戦・平和
「いのちへの償い、いまこそ」 第6回浅草ピースウォーク行われる
10月23日、今年で6回目となる浅草ウォークが、10月21日の国際反戦デーにあわせて行われた。約100人の空襲被害者、原爆被爆者、平和を願う市民が、1945年の東京大空襲で焼け野原となった浅草の街を、昨年同様平和への願いがこもった折り鶴とともに、「戦争・空襲被害者に国の償いを」求めてゆっくりと歩いた。(加藤〈karibu〉宣子)
この浅草ウォークは(1)戦争体験を伝え、受け継いでいくこと(2)すべての戦争被害者・遺族に差別なき償いを実現すること(3)すべての戦争被害者・支援者は連帯すること(4)憲法9条に示された戦争放棄の精神を生かし、誰も戦争による被害者にも加害者にもならない世界を作っていくこと、を目標に行われている。
ウォークの前に行われた集会では、主催者の東京空襲犠牲者遺族会、東京原爆被害者団体協議会(東友会)、和ピースリングのそれぞれの活動の報告の後、今年は6人の朗読で構成される「集団証言 いのちへの償い求めて」が行われた。さまざまな空襲体験者、原爆被害者の戦中・戦後にもわたる被害や差別の証言を体験者や体験のない若者が朗読した。
今年は、全国の空襲被害者がつながって空襲被害者を救済する法律を求める動きのなかで開催されたが、「ウォークの参加者にも、また浅草の町の中でも空襲・原爆の体験者が減ってきているなかで、国家補償といっても伝わりにくい。体験の継承をいかに行っていくかが問われているところだと思う」と和ピースリングの山本唯人さんは話した。
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