2011年11月10日00時00分掲載  無料記事
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核・原子力

脱原発を求める経産省前テントひろばに右翼が妨害行為  警察とも連携プレーか

 経産省前に市民による反原発テントが建てられ、座り込みに入って2カ月になる。この間、福島の女性グループ、それを支援する全国の女性グループの座り込みを行われた。運動が続くとともに、右翼の妨害も激しくなり、その動きの警察が連動してるふしさえうかがわれる。市民グループによる経産省前テントひろば運営委員会は広く支援を求めるアピールを11月9日、発信した。(日刊ベリタ編集部) 
 
 反原発の経産省前テントに、右翼と警察の妨害が激しさを増しています。日々、めまぐるしく動く情勢をまとめ、皆様へ支援を呼びかける声明が運営委員会から出されました。原発を止め、テントを盛り上げ続ける意味でも、11月11日〜12月11日の「再稼働反対アクション月間@経産省前テント」も呼びかけが始まっています。ぜひ、ご協力をお願いいたします。 
 
「経産省前テントひろば」への妨害に抗議するとともに、みなさまへさらなる支援を呼びかけます。 
 
 9月11日に「人間の鎖」が経産省を包囲した直後に、経産省本館前に反原発テントが建てられて2か月が経ちました。テントは3つに増えて今も24時間の泊まり込みが続いています。3.11の福島原発事故を受け、脱原発や福島への補償を求めて動き出した多くの人が出会い、話し合い、行動するための場として広がり続けています。 
 
 テント近くでは9月11日〜21日に経産省前で若者たちのハンガーストライキが行われ、10月27日〜29日は「原発いらない福島の女たち」、30日〜11月5日は「原発いらない全国の女たち」の座り込みもテントを活用しながら行われました。そして11月11日に再び「たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』」を迎えます。玄海原発4号機の強引極まりない再稼働、ベトナムへの原発輸出の政府合意など、 政府や電力会社の原発推進が加速する中、東京の原発反対アクションは経産省テントの継続とともに進んでいます。 
 
 しかしそれゆえに、右翼団体と警察によるテントへの妨害行為が増えています。福島と全国の女性たちの座り込み中から右翼団体の街宣車が何度かテント前に押し寄せ、長時間停車し、座り込みやテントへの非難を大音量で浴びせました。そして全国女性の座り込みが終了したばかりの11月6日の何と午前3時半に街宣車3台で7〜8人が降りてきて2時間にわたって妨害をしてきました。また6日11時過ぎ、17時ごろと街宣車数台〜20台でテントに向かっての大音量の放列が1時間続きました。テントを「不法占拠」「過激派」とレッテル張りし、性差別や民族差別のヘイトスピーチを繰り返しました。こうした卑劣な発言や妨害は社会的に許されない行為です。 
 
 そして現場の丸の内警察はこうした違法行為を何ら取り締まらずに放置しており、6日夕方には丸の内署の警備課長が「不法占拠だ、撤去、撤去!」と露骨な発言をしました。そして8日18時ごろには2人の右翼とともにテント内へ侵入し、テント関係者に事情聴取のため警察署への任意同行を要請してきました。任意同行で連れて行き、逮捕に切り替える、という手段と思われます。公安警察もテント入り口まで来て、トラブルを起こすならテントを撤去するぞなどと言ってきました。救援連絡センターから弁護士が駆けつけ、 
反論し、事なきを得ました。9日昼は数十人の右翼が押し寄せ、テント内に侵入され2時間近く妨害され、私たちはテント前に立てていた数本の旗を撤収することにしました。 
 
 こうした一連の妨害から考えられるのは、警察権力が直にテントに介入すると「反原発を求める声と運動をつぶした」という批判を浴びるため、右翼団体と連携しながら介入しているのではないかということ。また社会的注目の集まっていた座り込みの時期には露骨 
な介入を控えながら、それが終わった隙間を狙ってきただろうということ。そして右翼と警察はテントになにかしら言いがかりをつけて挑発し、揉め事を起こし、こちらがそれに乗ったところで公務執行妨害罪で逮捕し、家宅捜索(ガサ入れ)の名目でテントを撤去、というシナリオを描いていると思われることです。 
 
 また11月5日早朝には、経産省本館前でトイレを貸すことを求めた男性が何と建造物侵入罪で逮捕され、丸の内署に入れられ、11月16日までの勾留がついてしまいました。これもテントの盛り上がりに対する八つ当たり的な不当弾圧であることは明らかです。 
 
 私たちは、警視庁、丸の内警察、右翼団体に対してテントや周辺の人々への一切の妨害、脅迫、弾圧を今すぐ中止することを強く要求します。その上で、今後も妨害の強まりが予想されます。しかし私たちは常に少人数での対応を強いられています。そこでこの問題に関心を寄せるみなさまに、以下の支援を求めます。 
 
1:この問題やテントの存在、意義を広く伝えて下さい。 
経産省前テントひろばは福島と全国の女性の座り込みを通して多くの方が立ち寄るようになりましたが、まだまだ広く知られているとは言えません。マスコミや市民メディアの方に取材を求めるとともに、みなさまには口コミやインターネットで継続的に周囲に伝えて頂くことをお願いします。 
 
2:「経産省前テントひろば」の運営にご参加いただき、泊まり込みや情報発信にご協力ください。 
「テントひろば」は様々な団体、個人が集まり運営されています。特に、日々刻々と移り変わる情勢や妨害行為へ対応するためのインターネットでの情報発信メンバーや、テントを維持するための夜間の泊まり込みメンバーが不足しています。直接テントを訪れて頂くか、下記の連絡先までご連絡ください。 
 
3:テントを活用して、盛り上げてください! 
常にテントに人と注目が集まっているようにすることが、妨害や弾圧をさせないためにも最も有効です。そこで私たちは「11・11−12・11再稼働反対!全国アクション実行委員会」とともに、 
11月11日から12月11日までの1ヶ月間を「再稼働反対アクション月間」と打ち出し、原発に反対してきたさまざまな団体・個人の方々に経産省前テントとその周辺でアクションを企画することを呼びかけます。それらを通して絶えず経産省に圧力をかけ、人と人がつながる場を作り出し、より大きな運動にしていければ、妨害をはねのけ、原発は止められます。ぜひ、ご協力をお願いします。 
 
「再稼働反対アクション月間@経産省前テント」 
★2011年11月11日(金)〜12月11日(日) 
★場所:「経産省前テントひろば」 http://tentohiroba.tumblr.com/ 
★現在の決定アクション 
11月11日:18時〜、たそがれの経産省キャンドル包囲「人間の鎖」アクション http://nonukes.jp/ 
12月11日:午後、銀座→東電前→経産省本館へのデモ!(予定) 
★この1ヶ月の間に、みなさんのアクション企画を募集します。 
今までのアクション例:座り込み、抗議アピール、デモ、ライブ、上映会、学習会、展示会、カフェ、経産省への大声大会など。 
決まったアクションは、「テントひろば」「人間の鎖アクション」のHPで随時公開していきます。 
★呼びかけ:「11・11−12・11再稼働反対!全国アクション実行委員会」、「経産省前テントひろば」 
★連絡先:070−6473−1947 tentohiroba@gmail.com 
 
以上、みなさまのご参加、ご協力をお願いします。 
2011年11月9日 経産省前テントひろば運営委員会 
連絡先:070−6473−1947 tentohiroba@gmail.com 
HP:http://tentohiroba.tumblr.com/ 
twitter:@tentohiroba 


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