2011年11月18日22時46分掲載
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http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201111182246395
反戦・平和
クラスター爆弾を容認するな!クラスター爆弾禁止条約改悪に欧州議会が反対
クラスター爆弾使用を容認する新法がジュネーブで審議されているという。クラスター爆弾に抗議している市民団体、「クラスター爆弾連合」(Cluster Munition Coalition)によると欧州議会は欧州の加盟国に新法を承認しないように訴えた。
このジュネーブで行われている会議とは国連の第四回通常兵器会議 ’Convention on Certain Conventional Weapons :CCW’である。欧州議会によると、今審議されている新法はクラスター爆弾使用の可能性を増す性質のものだという。これはクラスター爆弾の使用を禁じたクラスター爆弾禁止条約(Convention on Cluster Munitions ;CCM)をなし崩しにするものだという。
http://www.stopclustermunitions.org/news/?id=3506
■クラスター爆弾は今も世界69か国に・・・
ニューヨークタイムズ(11月18日)によると、クラスター爆弾は世界69か国に現在も蓄えられていると200ものクラスター爆弾に反対する市民団体からなるロンドンの「クラスター爆弾連合」(Cluster Munition Coalition)が声明を出した。「この団体によると、12か国がクラスター爆弾を一部削減したものの、いまだ世界に61万263発が温存されている」
■クラスター爆弾禁止条約(The Convention on Cluster Munitions, CCM)
http://www.clusterconvention.org/
「クラスター爆弾禁止条約は2008年3月、ダブリンで採択され、同年12月にサインが行われた。66か国が参加した。2010年8月に発効した。」
このクラスター爆弾禁止条約は「クラスター爆弾連合」の働き掛けで実現されたようである(ウィキペディア)
■分断を見る’北緯17度線への旅’ 〜戦場カメラマン・石垣巳佐夫〜
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201110152227346
「爆弾の1つ、「ボール爆弾」を石垣さんから見せていただいた。人間の拳くらいの大きさで砲丸のようにずしりと重い。ボール爆弾は当時使っていた16ミリカメラとともに日本電波ニュース社の会議室の棚に置かれていた。すでに火薬はなく、ウニのように、まっぷたつにされた金属の殻の状態である。これは石垣さんが実際にラオスで見た爆弾だ。ラオス空爆を撮影していた石垣さんは米機が接近してくるのを見た。ラオス人が叫んだ。みな岩陰に身を伏せて爆弾から身を守った。
「こんな小さな弾が数百個、円筒形の爆弾容器に格納されているんです。およそ280個から290個入っていたでしょう。米軍の爆撃機から落とされ、空中で容器がぱかっと開くと、ボール爆弾が四方に飛び散っていき、落下して爆発します。兵士の頭上に撒くこともあれば非戦闘員の暮らしている所に落とすこともありました。」
ボール爆弾の中にはさらに金属片が数百個入っている。それが爆発した勢いで四方八方飛び散り、周囲の人々の肉体を蜂の巣にする。「ボール爆弾」はクラスター爆弾のひとつだ。ベトナム戦争中、米軍が投下したボール爆弾のおよそ30%が不発弾だったとの報告もある。ラオスやベトナム北部では今も農夫が手足を吹き飛ばされている。ホーチミン・ルート爆撃でラオス側に落とされたボール爆弾は2億6000万個に上る。不発弾をすべて撤去するには100年以上かかるそうだ。
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