2011年11月27日02時47分掲載  無料記事
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文化

スペインの漫画から 

  スペインのエル・パイス紙の漫画から。 
http://www.elpais.com/vineta/?d_date=20111126&autor=El%20Roto&anchor=elpporopivin&xref=20111126elpepivin_3&type=Tes&k=Roto 
  二人の男が穴を掘っている。いったい何をしているのだろうか。キャプションにはこうある。 
 
  「頑張れば頑張るほど、沈んでいく。掘るのをやめろ」 
 
  これはどういう状況なのだろうか?掘るというのはメタファーだろうが、ではそれは何のメタファーなのか?自分で自分の基盤を掘り崩しているということか。これはEl Roto作である。かなりシュールな作品である。 
 
http://www.elpais.com/vineta/?d_date=20111126&autor=Erlich&anchor=elpporopivin&xref=20111126elpepuvin_2&type=Tes&k=Erlich 
  一方、こちらのErlichの漫画は一層わからない。「国内」という側では白旗が、「世界(グローバル)」という側ではプレートに「もうたくさんだ」と書かれている。旗は降参の白旗かもしれない。スペイン国内はもうお手上げ状態なのか。一方、「もうたくさんだ」と書かれたプラカードは「・・・を占拠せよ」の抗議用かもしれない。世界では雄々しく戦っているが、スペインはあっさり降伏したのだろうか。どこかフランコ独裁時代を思い出させる毒のある漫画である。だが、日本人はこの漫画を他人事と笑えるか。 


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