2011年12月13日00時07分掲載
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http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201112130007052
中国
中国・深センの日立子会社でストライキ 警察が介入、労働者に暴力も
中国の深センにある日立の子会社で12月4日からストライキが続いています。10日には排除しようとした警察による暴力事件にまで発展したようです。以下、ストライキの画像がたくさんUPされていたサイトの短い説明を訳してみました。(稲垣豊)
◆深センにある日立子会社でストライキ(2011年12月6日)
原文および画像あり
http://www.molihua.org/2011/12/blog-post_7413.html
2011 年12月4日夜11時40分、深セン南山科学技術パークにある(日立の子会社の)「深セン海量存儲設備公司」でストライキが始まった。労働者たちは、同社 の売却によって(給与の基礎となる)勤続年数がゼロにされてしまうことに対して抗議しており、不利益変更に対する補償を求めている。日本人の総経理(社長)が5日午前3時にストライキ中の労働者たちと会談したが、明確な回答は避けたという。
5日早朝、地元当局は会社近辺に20台以上もの警備・機動隊車両を配備した。配置された警官の多数は女性だった。警察はストライキ中の労働者が街頭に繰り出さないように入り口を警備している。労働者たちは「知る権利をよこせ!」「恥ずべき日本企業による中国人労働者への不当な扱い」「企業売却の前に賠償を」などと書かれた横断幕を掲げている。オフィス ビルの窓から「(日本側経営者代表の)石川博美は出でこい!権利を守れ!補償せよ!」と叫ぶ労働者もいた。
海量存儲設備公司は、日立グ ローバルストレージテクノロジーズ(米国)、長城計算機、深セン開発の三社の合弁企業で、8月に長城計算機と深セン開発が全株式を日立に売却した。日立が 海量存儲設備公司を西部データ社に売却するという話が広まり、それに伴う正当な補償が得られないことに不満を持った労働者たちがストライキを起こした。
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つづけて、このストライキに対して、12月10日に警官隊が排除に出た際に多数の労働者が負傷し、連行されたという報道がありました
こちらにその際の画像が沢山UPされています。
http://www.molihua.org/2011/12/blog-post_5533.html
youtubeにその際の短い映像がUPされています。
http://www.youtube.com/watch?v=zR0VExe11QI
本当にその際の映像かどうかは未検証です。
以下上記サイトの短い説明書きを訳してみました。
2011 年12月10日、深セン海量存儲設備公司のストライキは6日目に転換を迎えた。労働者が管理者から暴行を受けた。この日の早朝、同社の倉庫でストライキを 続けていた労働者に対して、百名以上の機動隊が工場敷地内に突入し、解散させようとした。しかし逆に数千人の労働者に囲まれ、衝突した。多くの労働者が暴行され、連行された。妊娠中の労働者が警察に蹴られて流産した。
深セン海量存儲設備公司は日立グローバルストレージテクノロジーズが全額出資する子会社。この会社をアメリカ資本のウェスタンデジタル社に売却する計画があり、売却後(給与計算他の基礎になる)労働者の勤続年数がゼロになってしまうという話が広まり、労働者たちは労働法の規定にしたがって補償金を支払うことを要求したが、会社は補償しないの一点張りだったことから、12月4日 の夜にストライキに突入した。
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